落雷。
空から電気が落ちてくるとても恐ろしい自然現象ですよね。
こんにちは、雷がめっちゃ怖いと感じている当ブログ管理人の星野なゆたです。
特に自分が外にいるときに雷に遭遇してしまったら、もしかしたら自分に雷が落ちるのではないかと思って恐怖で足が震えます。
そんな時に気になるのが、落雷から身を守る方法についてです。いったいどんな場所か安全で、どんな場所が危険なのでしょうか?
このページでは、そんな雷から避難するための方法についてお話していきます。
落雷から身を守る方法
それでは、早速ですが落雷から身を守る方法についてお話します。
万が一、外にいるときに雷に遭遇してしまった場合には、いったいどのような場所が安全で、どのような場所が危険なのでしょうか?
また、近くに安全な場所が無く避難することが難しい場合、どのようにしたらより高い確率で身を守ることができるのでしょうか?
安全な場所
まずは、安全な場所についてです。雷に遭遇した場合はなるべく安全な場所に避難することが大事になりますので、その安全な場所をピックアップします。
◆屋内
雷は基本的に物体の表面に電気が流れる性質がありますので、建物に落ちた場合は壁などを伝って電気が流れます。
その影響で建物の中には電気が流れず建物の中にいる人は感電しないので、安全な場所になります。
そのため、雷に遭遇した場合はまずは屋内に避難することが最も大切な避難行動になります。
◆車の中
車の中、これも安全な場所になります。
理由は、先ほどの屋内の場合と同じですね。車に落ちた場合でも金属でできている車の表面を伝わって地面に電気が流れますから、その中は安全です。
そのため、キャンプ中などで雷に遭遇したら車の中は非常に有効な避難場所になります。
また、飛んでいる最中の飛行機にも雷が直撃することも稀にあるのですが、この場合も飛行機表面の金属部分を電気が通って飛行機の内部には電気が入らないので、乗っている乗客が危険にさらされることはありません。
危険な場所
次は、危険な場所についてです。
◆高い木の側
雷はどこでも落ちる可能性があるのですが、確率でいえば高くて先の尖ったところに落ちやすい傾向があります。
そのため、高い木の側にいると雷はその木に落ちるので安全と思われがちですが、実はこれは大きな間違いです。
それは、高い木の側にいると「側撃雷」という雷を受ける可能性があるからです。
「側撃雷」とは、一度高い木に落ちた雷が、そのまま地面に流れるのではなく途中で近くにいる人を通ってしまう現象を指します。
人間は木よりも電気を通しやすい性質を持っていますので、雷の経路が途中でより電気を流しやすい人間の方へ移ってしまうのですね。
そして実際に、屋外で雷雨に見舞われたときに、高い木の下で雨宿りをしていたところを雷に打たれるという事故は良く起こっているので、本当に気を付けなければなりません。
◆建物の軒先
建物の軒先も、高い木の側と同じく側撃雷を受ける可能性があるため危険です。
屋外で雷雨に遭遇すると、雨風を凌ぐためどうしてもこのような場所へ移動したくなりますが、雷に対しては逆に危険性が高まる恐れがあることに十分注意しておかなければなりません。
◆傘をさす
これは場所ではなく行為になりますが、傘をさすという行為も雷雨の中ではとても危険です。
雷は先の尖った高いものに落ちやすい性質がありますので、傘をさす行為は自分に雷が落ちる確率を上げてしまいます。
屋外にいる場合の対処法
最後は、屋外にいる場合の対処方についてです。
屋外で雷に遭遇した時に屋内へすぐ避難できないといった状況の場合は、どうしたら良いかについてお話していきます。
◆「保護範囲」の中に入る
先ほど、高い木の側は危険だという話をしましたが、実は高い木の近くで他の場所よりも落雷に会う確率が下がる「保護範囲」という場所があります。
保護範囲を図にすると、下記の通りです。
高さ5m以上の先の尖ったものの先端から45°以内、かつ当該の高いものから4m以上離れた場所です。狭い範囲ではありますが、この場所が落雷を回避する上で最も有効な場所です。
雷は高いところに落ちやすいという性質を利用でき、かつ上記の側撃雷を避けることができる場所になります。
◆「雷しゃがみ」の姿勢を取る
落雷から身を守る姿勢として、「雷しゃがみ」という姿勢があります。
雷しゃがみのポイントは、下記の通りです。
雷しゃがみのポイント
- 頭を下にかがめ、なるべく低い姿勢を取る
- 両手で耳を塞ぎ、雷の音によって鼓膜が破れることを防ぐ
- つま先立ちをして、地面から体へ流れ込む電流を最小限にする
- 両足を合わせ、体に侵入した電気が上半身へ伝わりにくくする
図にすると、このようなイメージです。
このような姿勢を取ることで、落雷のリスクを下げることができます。
避難できる安全な場所がないときは、雷が通りすぎるまで雷しゃがみでじっとしていることが身を守るために有効な方法です。
また、低い姿勢の方が良いからといって地面に寝転がってしまうのは、地面との接地面積が増えてより多くの電流が体に流れる可能性があり、返って危険になるのでNGです。
落雷の可能性がある範囲
第1章では雷から身を守る方法について学びました。
そうすると次に気になるのが、いったいどのくらい雷が近づいたら身を守る行動をとった方が良いのかということです。そこでこの章では、落雷の可能性がある範囲をお伝えしたいと思います。
落雷の可能性がある場所、それは下記の通りとなります。
雷雲から10km以内=雷鳴が聞こえる範囲
つまり、「ゴロゴロ」という雷鳴が聞こえた時点でその場所はもう雷が落ちる可能性があるということになります。
もちろん、雷雲に近ければ近い方が危険なのですが、例え小さくても音が聞こえた時点でもう自分は雷の射程圏内に入っているのです。
そのため、ちょっとでも「ゴロゴロ」という雷鳴が聞こえたら、雷から身を守る行動を取りましょう。
また、光速と音速の違いから自分と雷までの距離を計算する方法もあるのですが、その方法はこちらのページで詳しくお伝えしていますので、良かったらこちらにも読んでみてくださいね。
雷に打たれて死亡する確率
最後は、雷に打たれて死亡する確率についてです。
日本では平均すると1年で約10人程度の方が落雷による事故で亡くなられており、日本の全人口である約1憶人で割ると雷に打たれて死亡する確率は下記の通りとなります。
1000万分の1
この1000万分の1という確率は、ジャンボ宝くじの一等が当たる確率と同じです。うーん、高いような低いような……。
ちなみに、交通事故で死亡する確率は約2万分の1程度なので、単純計算で雷より500倍も死ぬ確率が高いということになります。
この数字を見ると、雷はもちろんですが交通安全にもしっかりと気を付けていかなければと感じますね!
また、実際に雷に打たれたときに死亡する確率は100%ではなく80%程度です。これは、雷に打たれても5人に1人は一命を取り留めているということになります。
雷に打たれたら助かるなんて絶対に思えませんが、意外にも絶対死亡する訳ではなく、わずかですが助かる可能性もあるのですね。
まとめ
以上が、雷からの避難方法や、身を守る方法、安全な場所についてです。
まとめると、下記の通りです。
- 屋内、車の中は安全な避難場所
- 高い木の側や軒先は側撃雷を受ける可能性があって危険
- 傘をさすのは雷が落ちる確率が上がるので危険
- 屋外で比較的安全なのは、「保護範囲」に当たる場所
- 「雷しゃがみ」の姿勢が、身を守るのに最も有効な姿勢
私自身としては、屋外で雷雨に見舞われたらついつい大きな木の下や軒先などの雨風が凌げるところに避難してしまいそうだったのですが、実はこの場所は落雷に会う確率が上がってしまう場所だったのですね。
もしこれから屋外で雷に遭遇してしまったときには、正しい避難方法を実践して自分の身を守っていきたいですね。
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