コンセント。
現代の便利な世の中を支えてくれている電気製品を使うときに、必ず必要なものですよね。
そしてこのコンセント、実は種類や形状が異なった形のものがあるのです。
普段はあまり意識することはありませんが、様々なタイプのコンセントが使われているエアコンを設置する際などは特に注意が必要になります。
そこで今回は、コンセントの種類や形状によって何が違うのかを分かりやすく解説していきます。
また、最後の章では家庭用の電気に関する豆知識もお話ししていますので、コンセントの形状によって何が違うか気になっている方は、ぜひ参考にされてください。
目次
コンセントの形状一覧
それでは早速ですが、まずはコンセントの形状と種類を表にしてお伝えしたいと思います。
こちらです。
※100V用コンセントの図はアース無し、200V用コンセントの図はアース付きにしていますが、100V用コンセントもアース付きのものがあります。
上記の通り、日本の家庭用のコンセントは主にこちらの4種類が使用されています。
コンセントの形状によって、このような違いがあったのですね。
ちなみにコンセントの形状が違う理由は、間違った電圧や電流の家電製品を誤って接続しないようにするためです。
100Vで設計されている家電製品を200Vのコンセントに繋いだら火災や故障が発生する恐れがあり大変危険ですし、200Vが必要な家電製品を100Vに繋いだら電圧不足で正しく動きません。
このように、コンセントの形状が違うのは、誤接続防止という重要な意味があったのですね。
各形状のコンセントの詳細
この章では、各形状のコンセントの詳細をお伝えしていきます。
15A・100V用(並行型)
こちらは、電圧100V用のコンセントで、電流が15Aまで使用可能なタイプです。
電圧100Vで電流15Aなので、消費電力1500Wまで対応できます。
そして、その実際のコンセントの例がこちらです。
このコンセントの形は、とても見覚えがありますよね(笑)
そう、私たちのおうちに付いているほとんどのコンセントは、この形です。
家庭用のたいていの家電製品は電圧100Vで消費電力1500W以下なので、このコンセントだけで困ることはほぼないのですね。
いつも見慣れているので、コンセントしてはとても安心感のある形ですね。
ちなみに、このコンセントの形状をよくみると、長い方と短い方がありますよね。
実はこれちゃんと意味があって、長い方はアースされている中性線と繋がっていて電圧0V、短い方は電圧線と繋がっていて電圧100Vという役割があります。
長い方の穴が0V、短い方の穴が100Vなので、その二つをつなぐと100Vの電源が取れるのですね。
20A100V用(IL/並行型兼用)
こちらは、電圧100V用のコンセントで、電流が20Aまで使用可能なタイプです。
電圧100Vで電流20Aなので、消費電力2000Wまで対応できます。
そして、その実際のコンセントの例がこちらです。
この形のコンセントはおうちの中でほとんど見かけることはありませんが、エアコン用のコンセントとして必要になることがあります。
特に、10〜12畳用の電源100Vのエアコンはこの形になっていることが多いので、買う際には注意が必要です。
※エアコンの選び方についてもこちらのページで詳しくお話していますので、興味のある方はこちらにも遊びに来てくださいね。
15A200V用(タンデム型)
こちらは、電圧200V用のコンセントで、電流が15Aまで使用可能なタイプです。
電圧200Vで電流15Aなので、消費電力3000Wまで対応できます。
そして、その実際のコンセントの例がこちらです。
こちらもあまりおうちでは見かけることがありませんが、大容量エアコンや食洗機、衣類乾燥機、電気自動車の充電用など、ハイパワーが必要な家電製品用に設置されていることがあります。
ちなみに200V用コンセントの穴の形状は左右同じですが、電圧はアースに対して片方が100V、もう片方が-100Vという電圧になっています。
そしてこの2つをつなぐと、電圧の差が100V-(-100V)=200Vになって、200Vの電源が取れるという仕組みになっています。
20A200V用(エルバー型)
こちらは、電圧100V用のコンセントで、電流が15Aまで使用可能なタイプです。
電圧200Vで電流20Aなので、消費電力4000Wまで対応できます。
そして、その実際のコンセントの例がこちらです。
使用用としては先ほど出てきたタンデム型とほぼ同じですが、こちらはさらに電流が20AまでOKで、最大で4000Wの出力まで対応できます。
日本の家庭用コンセントの中では、これが最も電力容量の大きいコンセントになります。
豆知識いろいろ
最後の章では、家庭用電気に関わる豆知識を3つほどお伝えします。
電気に興味のある方は、ぜひご覧になられてください。
挿す方の名前はプラグ
日常生活では、穴が空いている方も差し込む方もコンセントと呼んでいて、よく「コンセントを挿す」という表現を使えます。
これで十分通じるので生活をする上では全く問題はありませんが、実はコンセントというのは穴が空いている差し込み口の方の名称で、指す方の名前は正確にはプラグと言います。
なので、「コンセントを指す」という表現は厳密には間違いで、「プラグをコンセントに挿す」という言い方が正しい表現になります。
おうちに来ている電気は交流
電気には大きく分けて直流と交流の2種類がありますが、家庭用の電気は交流が使われています。
これは、発電所で作られた電気をおうちまで届けるのに、交流の方が届けるのが簡単なことが理由です。
※直流と交流の違いについてはこちらのページで詳しくお話ししていますので、興味のある方はこちらにも遊びに来てくださいね。
100Vと200Vの変換工事は意外と簡単にできる
エアコンを買おうと思ったときに、エアコン用のコンセントが100V用で200Vのエアコンを買いたいときに困るなどということがあります。
でも、実は100Vと200Vの変換工事は意外と簡単にできるので、高くない工事費用でコンセントを付け替えることができる可能性が高いです。
その理由は、現在の日本の家庭用電源のほとんどは単相3線式という方法が使われており、この方式でおうちが電気に来ていれば、簡単に200Vの電源が取れるからです。
なので、100Vのコンセントだからといって諦める必要は全然なくて、一度コンセントを変えれないか電気屋さんに相談してみましょう。
※単相3線式についてもこちらのページで詳しくお話ししていますので、興味のある方はこちらにも遊びに来てくださいね。
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終わりに
以上で、コンセントの種類と形状についての話を終わります。
今まで良くわからなかったコンセントの形状の意味が理解できて、とてもスッキリできました。
コンセントの形状が違うとせっかく買った家電製品のプラグが挿さらずに使えないなんて事態も発生しますので、コンセントの種類と形を正しく理解して、エアコンなど必要な家電製品を選んでいけたら良いですね(^^)
編集した本が出版されました!
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たけかおさんのポジ部からきたficaですー☺️
かおさんの放送スポンサーリンクからやってきました。なゆたさんは話題が豊富ですね!
コンセントが穴でプラグがさす方、意識していなかったです。
ちなみに、こまめにプラグを抜く、というのは節電効果はあるのでしょうか??身近に節電目的でプラグをさしぬきしている方がいまして、、、
ficaさん
こんにちは、星野なゆたです。
早速、かおさんの放送から足を運んでくださってありがとうございます!
ブログの方はそこそこ長く続けているので、気づけば300記事近くになっていました(笑)
ご質問の件についてですが、家電製品はプラグを差したままだと、
電源OFFしていても待機時消費電力という電気を数Wほど消費しているものが多いです。
電気代に換算すると、1日当たり2円くらいになります。
これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれかと思いますが、
節電効果という意味では、わずかではありますが効果はあると言えます(^^)
なゆたさん、お答えいただきありがとうございます!
1日2円、高いかどうかは本当に捉え方次第ですね。長期使用しないなら抜いてよいと思いますが、あまり神経質になって周りにストレスを与えるのも、、、ですね。
程よい塩梅で節電できれば、ですね^_^
確かに、その通りだと思います!
長期間の場合は抜いても良いと思いますが、
頻繁に使うものの抜き差しまで気にしたら、
ストレスが溜まって返って良くないかもしれません。
程よい塩梅で節電すること、本当に大事なことだと思いました(^^)