ハロウィン。
最近は、日本でも広くイベントが行われるようになってきた10月31日に行われるお祭りのことですね。
しかし、当ブログ管理人の私のような昭和生まれ世代では、子供の頃には特に何も無かったため、ハロウィンっていったい何!?っていう感じだと思います(笑)
「かぼちゃ、仮装、トリックオアトリート」
なにか断片的には知っているものの、そもそも何のためのお祭りかも良く分かりませんよね。
そこで今回は、そんなハロウィンの由来について徹底的に調べてまとめてみました!
このページでは、ハロウィンの由来のほか、なぜ仮装やかぼちゃの置物を作るのかについての理由もお話していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね(^^)
目次
ハロウィンの由来
それでは、早速ですがハロウィンの由来をお伝えします。こちらです。
古代ケルト人が行っていたお祭りで、新年および秋の収穫を祝ったり、悪霊を追い出すための宗教的な行事。キリスト教とは関係なし。
私がこの由来を知ったとき、「えっ、これって本当!?ケルト人って誰!?キリスト教のお祭りではないの!?」などといった色々な疑問が生まれてきました。
そこでここからは、それらの謎を解きつつ、ハロウィンの由来を更に深堀りして見ていきたいと思います!
キリスト教のお祭りではなかった!
まず一番衝撃的だったのが、ハロウィンがキリスト教のお祭りではなかったということです。
もともとはケルト人の「サウィン祭」というお祭りが由来で、キリスト教とは何ら関係もありません。
事実、キリスト教の教会では、ハロウィンは異教のお祭りとして良く思っていないところもあるそうです。
これには驚きました。
ハロウィンもクリスマス的な感じで、キリスト教のお祭りが日本に入ってきたと思い込んでいたからです。
日本は仏教なのになぜハロウィンのイベントを!と思っていましたが、まさか本場のアメリカでも、アメリカはキリスト教なのになぜハロウィンを!という状態だったとは……
私の中では、かなり意外なことでした。
ケルト人って誰?
次に気になるのが、本家本元のケルト人っていったいどんな民族なのか?という点です。
調べてみると、ケルト人は紀元前のヨーロッパで発展していた民族です。戦争に強く、ヨーロッパ大半の地域に勢力を拡大し生活していました。
ケルト人の宗教は、自然崇拝の多神教でした。また、生まれ変わりを信じており、輪廻転生という考えもあったようです。
そのため、キリスト教よりは今の日本の宗教の考え方に近かったかもしれませんね。
しかし紀元後、ローマ帝国が台頭してくるとローマ帝国の支配下におかれ、ケルト人は次第に衰退していきました。
そして宗教においてもキリスト教が主流となり、ケルト人古来の宗教感はほとんどなくなっていったようです。
サウィン祭
そんなケルト人が行っていたハロウィンの起源となったお祭りが、サウィン祭です。
ケルト人の暦では、1年の終わりが10月31日で、新年の始まりが11月1日となっていました。
つまり、サウィン祭は日本でいうところの大晦日に行われていたということになります。これが、ハロウィンを10月31日に行う由来になっていたのですね。
そしてこの日には、秋の収穫に対する感謝や、ご先祖様などの死者の魂を迎え入れること、悪魔を払うことなどを行いました。
これは、10月31日から11月1日にかけての夜には、この世とあの世をつなぐ冥界の扉が開かれ、あの世の者たちがこちらへやってくるという考えがあったからです。
日本でも、お盆にはご先祖様が帰ってきて供養する習わしがありますよね。
ということは、ケルト人にとってサウィン祭は、まさに日本でいうところの「盆と正月が一緒に来た状態」だったということです。
このことからも、とても盛大なお祭りだったことが想像できます。
ハロウィンで行うことの由来
これまではハロウィンの由来についてお話していましたが、ここからは、ハロウィンで行うことの由来についてお話していきます。
トリックorトリート
ハロウィンで有名な言葉といえば、「トリックorトリート」。
日本語では、「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」と訳されていますね。
仮装した子供たちがこのセリフを言っている姿を想像すると、とても可愛くて心が和みますね(笑)
そしてこのセリフも、サウィン祭に由来があります。
サウィン祭では日本のお盆とは違い、冥界の扉が開かれると、ご先祖様だけではなく魔物や悪霊もあの世からやってくると考えられていました。
この世でやっている盛大なお祭り、魔物や悪霊も一緒になって楽しみたかったことでしょう。
しかし、自分たちは人間に嫌われているかもしれないから、何もしないともてなしてもらえないかもしれない。
そこで思いついたのが、「トリックorトリート」です。
言うのは悪霊ですから、「もてなしてくれなきゃ憑り付くぞ!」的な感じで人間を脅していたのだと思います(笑)
人間も悪霊に憑り付かれたらたまりませんから、魔物や悪霊も一緒にもてなして、彼らのご機嫌を取っていたのでしょう。
仮装
ハロウィンで仮装するのも、このサウィン祭が起源です。
これも、この日は魔物や悪霊があの世からやってくることから始まっています。
人間が魔物や悪霊の仮装をすることによって、人間とは分からないようにカモフラージュしたり、同じ仲間だと思ってもらいおもてなしをするためだったりという意味が込められています。
現代のハロウィンの仮装が、キリスト教徒にとって恐ろしいものである魔女やドラキュラ、ゾンビなどが主となっているのは、このような理由があったからなのですね。
日本でも、ハロウィンのイベントでは普通の仮装だけではなく、お化けのようなちょっと怖い恰好をしている人が多いのは、このためだったのですね。
かぼちゃ
ハロウィンのかぼちゃはジャックランタンと呼ばれていますが、この由来の話は恐ろしいです。
昔ジャックというずる賢い男が、悪魔をだまして自分の魂を地獄に落とすなと約束させます。
そして彼が年を取って死んだあと、悪人だったジャックは天国へはいけません。
しかし、悪魔は忠実に約束を守りジャックの魂を地獄にも落としません。
そして行き場のなくなったジャックの魂は、あの世とこの世の魂を永遠にさまようことになりました。
そのさまよい続けるジャックがもっていたランタンが、ジャックランタンと呼ばれ、現在のかぼちゃのランタンとなりました。
ちなみに、もともとジャックランタンはかぼちゃではなくカブで作られていました。
これがかぼちゃになったのは、アメリカではカブが手に入りにくかったことや、ハロウィンで良く見る黄色いかぼちゃが食用には適していなかったからだと言われています。
日本のハロウィン
そして最近になって日本にも入ってきたハロウィン。
日本でのハロウィンは、またちょっと違ったものになっていると思います。
日本では「トリックorトリート」や「ジャックランタン」の部分はほとんどなく、「盛大な仮装パーティー」といった感じでハロウィンが行われています。
みんな思い思いの仮装をして、それでパーティーを楽しむのですね。
これは、日本のアニメ・コスプレ文化と非常に相性が良かったためだと思われます。
今となっては、世界に誇るべき文化へと成長した日本のアニメとコスプレ。
しかし、一般人が恥ずかしげもなく堂々とコスプレをする機会など日本にはありません。
そこで登場したのが、ハロウィンの仮装です。
この日だけは、恥ずかしがることなくイベントとして思いっきりコスプレや仮装ができる、これが日本でも定着してきた最大の理由だと思います。
これからはクリスマスやバレンタインデーのように、日本の中でも定番のイベントとしての地位を確立していきそうですね。
終わりに
以上で、ハロウィンの由来についての話を終わります。
何となく何をやるのかくらいはうっすらと知っていたハロウィンですが、いざ調べてみると、意外と知らないことだらけでびっくりでした。
これからハロウィンのイベントに参加するときは、このような由来を思い出しながら参加すると、より楽しく思えるかもしれませんね(^^)
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