kWh。
電力量を表す時に良く使われる単位です。
日常生活であまり聞くことがありませんが、電気代を計算するときにこの単位は使われているので、電気料金の明細書などを見ると必ず書いてある単位です。
しかしこの単位、いったい何を表しているのか良く分からないところ、ありますよね。
そこで今回は、電力量の単位「kWh」について徹底解説していきたいと思います!
kWhの定義と読み方
まずは、kWhの定義と読み方からお伝えします。
最初に読み方ですが、kWhは「キロワット時」と呼びます。
それぞれ、kの部分が「キロ」、Wの部分が「ワット」、hの部分が「時」で、下記のような意味になります。
- k(キロ)は、1000倍を表す接頭語
- W(ワット)は、電力の単位
- h(時)は、hourの略で1時間を表す
つまり、この単位はWの1000倍の電力であるkWに、1時間を掛けた形になっています。
また、日本語では「キロワット時」になりますが、時のところを英語読みした「キロワットアワー」と読むことも良くあります。
次は、定義を確認して行きます。こちらです。
1kWの電力を、1時間使った時の電力量
つまり、1kWhという電力量は、1kWの消費電力の家電製品を1時間使った時の電力の使用量ということになりますね。
また、kWhは電力量=エネルギーの単位となりますので、同じエネルギーの単位であるジュール(J)やカロリー(cal)に変換できます。
電力の単位Wは仕事率の単位で、ジュールを用いると「J/s」と書き換えることができます。また、hは1時間ですから、秒(s)で表すと3600秒になります。
それを考慮してkWhのエネルギー量を計算すると、下記の通りになります。
- 1kWh=1kJ/s・3600s=3600kJ
つまり、1kWhの電力量は、3600kJのエネルギーと同じ量のエネルギーと言うことができます。
ちなみに、3600kJは、100万倍を表す接頭語M(メガ)を用いると、3.6MJと表すこともできます。
また、食料のエネルギーを表す時に良く用いられるカロリーも同じエネルギーの単位なので、kWhはカロリーとも変換可能です。
日本の計量法では1cal=4.184Jと定められていますので、上の式に代入すると下記の通りとなります。
- 1kWh=3600kJ/(4.184J/cal)≒860kcal
このように、1kWhの電力量は約860kcalのエネルギーと言うこともできます。
※これまでの説明に出てきたワット、ジュール、カロリーについては別ページで詳しくお話していますので、気になる方はこちらも読んでみてください。
ジュール・カロリーへの計算フォーム
前章でkWhはエネルギーの単位で、ジュールやカロリーと変換可能というお話をしましたが、ここではその計算を自動でしてくれる計算フォームを作ってみました。
kWhの値をジュールやカロリーに変換してみたいときに使ってください。
色々な電力量(kWh)
最後は、色々な電力量をご紹介してみたいと思います。
項目 | 電力量 |
---|---|
一般家庭の1日の消費電力 | 18kWh |
日本の年間消費電力 | 1兆kWh |
アメリカの年間消費電力 | 4.5兆kWh |
世界の年間消費電力 | 20兆kWh |
世界では、何と1年間に20兆kWhもの電力量が消費されています。
終わりに
以上で、kWhについての話を終わります。
普段はあまり見れない形をした単位ですが、エネルギーの単位というのが分かればスッキリと理解できますね。
昨今は地球温暖化も問題になっていますから、地球の為にも、お財布の為にも、なるべくkWhの値が少なくて済むように、節電を心がけて行きたいですね。
また、電気代の計算方法についても別ページで詳しくお話していますので、気になる方はこちらにも遊びに来てくださいね(^^)
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