気化式加湿器。
加湿器の中で、スチーム式、超音波式と並んで、良く売られているタイプの加湿器です。
しかし、スチーム式、超音波式と違って、気化という難しい言葉が使われており、どのような加湿器なのかなかなかイメージしずらいのがこの気化式の加湿器です。
そこで今回は、そんな気化式加湿器について徹底的にまとめてみました!
このページでは、気化式加湿器の仕組みやメリット・デメリットに合わせて、向いている使用場所やおすすめ品についても書いていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね(^^)
目次
気化式式加湿器とは?
それでは早速ですが、気化式加湿器とはどのような加湿器かお伝えします。
こちらです。
水を染み込ませた加湿フィルターに風を当てることによって水を自然蒸発させ、その水蒸気で加湿する加湿器。
そう、気化式加湿器は、洗濯物を干していたら乾くように、水を自然蒸発させて加湿していたのですね。
イメージにすると、下のイラストのような感じです。
本体の中に丸い形をした加湿フィルターがあって、それが水をためたタンクの中に少しつかりながらくるくると回っています。
その加湿フィルターに風を当てて、加湿フィルターに染み込んでいる水を自然蒸発させて空気を加湿しています。
この水が常温で自然に蒸発することを物理の用語で「気化」というので、この方式で加湿する加湿器が気化式と呼ばれています。
また、気化式加湿器は空気清浄機の機能を盛り込んだ「加湿空気清浄機」という形でも良く販売されています。
このような感じのイメージです。
加湿フィルターの前に、集じんフィルターや脱臭フィルターなど、空気をキレイにするためのフィルターが付いています。
このタイプであれば、加湿と一緒に部屋の空気までキレイにしてくれるので、一石二鳥でとてもありがたいですね!
これで気化式加湿器がどのようなものかは分かりましたので、次の章からはメリット・デメリットや向いている場所、おすすめ品について引き続きお話していきます!
メリット・デメリット
ここからは、気化式加湿器のメリットとデメリットをお伝えします。
メリット
まずは、メリットからです。気化式加湿器のメリットはこちらです。
気化式加湿器のメリット!
- 電気代が安い
- 常温の水を気化させるので安全
- 過加湿になりにくく、結露の心配が少ない
電気代が安い
一つ目は、電気代が安いことです。
気化式加湿器は加湿器の種類の中で最も電気代が安い部類に入ります。
水を自然蒸発させるため加湿自体には全く電気を使っておらず、ほぼ送風ファンに必要な電力のみで動いているので、とても電気代が安いのです。
安全性が高い
二つ目は、常温の水を気化させるのでとても安全なことです。
水を温めたりはしないので本体も全く熱くならず、やけどなどの心配がなく安全安心です。
過加湿になりにくい
三つ目は、過加湿になりにくく、結露などの心配が少ないことです。
気化式加湿器は湿度が上がると水分が蒸発しなくなり、加湿力が落ちていきます。
また、機器自体にも湿度センサーが付いていて湿度をコントロールしてくれるタイプも多いので、過加湿となって結露などの問題が起こる心配はほとんどありません。
デメリット
次は、デメリットです。気化式加湿器のデメリットはこちらです。
気化式加湿器のデメリット!
- 部屋の温度が低いと能力を発揮しずらい
- 部屋の温度を下げてしまう
- こまめなお手入れが必要
温度が低いと能力を発揮しずらい
一つ目は、部屋の温度が低いと能力を発揮しずらいことです。
温度の低い冬に洗濯物がなかなか乾かないように、温度が低いと水があまり気化せずに加湿能力を発揮しずらくなります。
部屋の温度が下がる
二つ目は、部屋の温度を下げてしまうことです。
水は、液体の水から気体の水蒸気に変わる時に、周りから熱を奪うという性質があります。
そのため、気化式加湿器で水を気化させるとその反動で空気の温度が下がってしまいます。
加湿器を使うのは主に冬ですから、空気の温度が下がるのはデメリットになりますね。
水が気化するときに温度が下がることを逆に利用しているのが、夏に行う打ち水です。打ち水が蒸発するときに温度が下がるので、涼しくなるのですね。これは「打ち水効果」と呼ばれています。
こまめなお手入れが必要
三つめは、こまめなお手入れが必要なことです。
常温の水を使うため雑菌が発生する可能性や、加湿フィルターに部屋のにおいが染み込んで嫌なにおいを発生させる恐れがあります。
そのため、気化式加湿器を衛生的に使うためには、少し面倒ですがこまめなお手入れが欠かせません。
向いている使用場所
前章で、気化式加湿器のメリットとデメリットが分かりました。
そうすると知りたくなるのが、このような特徴を持った気化式加湿器は、いったいどのような場所に使うのが良いのかということです。
そしてそんな気化式加湿器の適した場所がこちらです。
暖房にエアコンを使っている部屋
分かりやすいように図にすると、このような感じです。
エアコンはとても空調能力が高い家電製品で部屋をしっかりと暖めてくれますが、その反面、部屋がとても乾燥してしまうという弱点があります。
そして気化式加湿器は、温度が高くて湿度が低いときほど能力が発揮しやすくなります。また、デメリットででてきた加湿時に多少温度が下がることも、エアコン暖房でまたすぐに暖まるので大丈夫です。
このように、「エアコン+気化式加湿器」の組み合わせは、お互いの弱点を補完してくれる最強の組み合わせになります。
また、エアコンを使っているとどうしても気になる電気代ですが、気化式の加湿器は消費電力がとても低いので加湿器側ではあまり電気代が掛かりません。
電気代といった面でも、この2つの相性は本当にバッチリですね!
※エアコン暖房で部屋が乾燥する理由については別ページで詳しくお話していますので、気になる方はこちらを参照されてください。
おすすめ品
最後は、気化式加湿器のおすすめ品をご紹介したいと思います。
ノーマルタイプ
こちらは、空気清浄機は付いていないノーマルタイプ。シャープ製の気化式加湿器「HV-H30-W」です。
この製品の、主な数値の仕様表はこちらです。
項目 | 仕様値 |
---|---|
加湿量 | 290mL/時 |
消費電力 | 2.5~9W |
タンク容量 | 2.4L |
適用床面積 | 木造/5畳相当、鉄筋/8畳相当 |
主な機能 | ・静音運転 ・湿度表示ランプ ・切タイマー |
一般的な気化式加湿器といった製品です。
ただ、価格はノーマルタイプでも10,000円するので、他の加湿器と比べると気化式加湿器はやはり少し高いなと感じますね。
空気清浄機付きタイプ
こちらは、空気清浄機は付きのタイプ。シャープ製の加湿空気清浄機「 KC-J50-W」です。
この製品の、主な数値の仕様表はこちらです。
項目 | 仕様値 |
---|---|
加湿量 | 最大500mL/時 |
消費電力 | 3.1~54W |
タンク容量 | 2.5L |
適用床面積 | 木造/8.5畳相当、鉄筋/14畳相当 |
主な機能 | ・スピード循環気流 ・集じん、脱臭フィルター ・「静か寝」運転 |
空気清浄機能も付いていて、加湿と共に部屋の空気をキレイにしてくれます。
また、加湿をOFFして空気清浄機のみとして使うこともできるので、冬だけではなく年間を通して使うことができます。
価格は15,000円程度で先ほどのノーマルタイプと5,000円くらいしか変わりませんので、どうせ買うなら空気清浄機付きのものが良いかもしれないですね。
終わりに
以上で、気化式加湿器についての話を終わります。
私自身も、エアコン暖房をしているリビングに先ほどご紹介したシャープ製の加湿空気清浄機を使っており、冬をとても快適に過ごすことができています。
部屋が乾燥すると風邪をひいたり、喉がイガイガしたり、肌がカサカサしたりと良いことは一つもありませんので、加湿器を上手く使って冬を乗り越えていきたいですね!
※その他の加湿器の種類や特徴についても別ページで詳しくお話していますので、興味のある方はこちらにも遊びにきてくださいね。
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