バリウム検査。
会社などで行われる健康診断で、メインイベント?とも呼ばれている胃がん早期発見のための検査です。
なんかこのバリウム検査は色々ときつそうで、この検査を受けたくないがために私は35歳になりたくなかったのですが、ついに35歳になって初めてバリウム検査を受けることになりました……orz
そして絶望を感じながら人生初のバリウム検査をしてみると、想像していたのとは色々と違って驚いたことも多くありました。
このページでは、そんな私がバリウム検査を初めて受けたときの感想についてお話しています。
これから初めてバリウム検査をする人は参考になり、受けたことのある人は共感できるものばかりだと思いますので、ぜひ最後まで読んてみてくださいね(^^)
目次
バリウム検査初体験の感想!
それでは早速ですが、初めてのバリウム検査の感想をまずは箇条書きでお伝えします。
こちらです。
- 拒否権はある
- 検査前、水分が取れないのがかなり辛い
- バリウムの量が、想像以上に少なかった
- 思ったよりは不味くなかった
- 検査は、想像以上のアトラクションだった
- 検査後1日くらいは、微妙に調子が悪い
- バリウムトークで盛り上がれる
ざっくり項目だけ上げると、こんな感じです。
嫌々ながらではありますが、何とか無事に乗り越えることができました!
感想の詳細
それではここからは、感想の詳細をお話します。
拒否権はある
バリウム検査を受けるまで、私はこの検査は強制なのかと思っていました。
もちろん、体調面の理由で受けられない人はダメなのでしょうが、バリウム検査を受けても特に問題が無いのに、受けないという選択肢は無いのだろうと。
しかし、そんなことはなく「バリウム検査を拒否する権利」というのも一応ありました。
ちゃんと聞かれるのです。健康診断を始めるときに、バリウム検査を受けるかどうか。
一瞬迷いました。拒否できるなら、嫌だからもう拒否してしまおうかと。
でも、やっぱりちゃんと受けることにしました。
バリウム検査を受けるのは本当に嫌だったのですが、「もしバリウム検査を受けずに胃がんが見つかったら、絶対後悔するやろうなー」と思ったら、やっぱり受けない訳にはいきません。
なんか一応拒否権はあるけど、自分の体が人質に取られているような謎のプレッシャーに負けて、結局検査を断りきれなかったという感じです(>_<)
検査前、水分が取れないのがかなり辛い
バリウム検査を受ける前には、胃の中を空っぽにしておかなければなりません。
そのため、食事は前日の午後8時まで、飲み物も、午前0時以降は飲めなくなります。
これまでも、健康診断で朝食を抜いたことはありましたが、飲むことすらできないのはこれが初めてでした。
そして、この飲むのもダメというのは結構きつかったですね。
食べないだけなら全然耐えられるのですが、やはり人間、生きて行くために絶対に必要な水も飲めないのは辛いです。
健康診断を受けるために、健康を害しているような気分になりました(笑)
バリウムの量が、想像以上に少なかった
これはかなりありがたかったのですが、バリウムを飲む量は想像以上に少なかったです。
バリウム検査では胃全体のレントゲンを撮ると聞いていたので、2Lくらいのバリウムを飲んで胃をパンパンに膨らませるのかと思っていました。
そんな大量の液体、絶対飲めないだろうなーと。
しかし、実際はそんなことはなく、学校給食で良く出ていた200mlの牛乳瓶よりちょっと大きいくらいのカップに入った量でした。
まあ、これなら何とか飲めるので安心しました。
思ったよりは不味くなかった
バリウム検査を受ける前、バリウムは絶対に美味しくないと思っていました。
名前からしても、見た目からしても、どうやっても不味そうなイメージしか湧きません。
しかし、実際に飲んでみると、思ったよりは不味くなかったです。
決して美味しいとは言えないけど、不味くて飲めないことはないといった感じです。
そしてそのお味は「バニラ味」で、バニラの系統としてはこちらのアイスのバニラ味に近かったです。
その影響か、思いもよらなかった副作用が発生しました。
それは、検査の後にアイスが食べたくなってスーパーカップのバニラ味のアイスを食べると、もれなくバリウムの記憶がよみがえってくることです。
美味しい美味しいバニラアイスを食べるときに、バリウムを思い出すのはなかなか辛いものがあります(笑)
ちなみに、同じバニラ味でも「爽」は大丈夫でした。
たぶん、こっちはバニラの中でもバリウム検査の味付けに使われているバニラ味とはちょっと系統が違うのでしょう。
こちらのアイスであれば、バリウム後でも美味しく食べられます(^^)
検査は、想像以上のアトラクションだった
私が一番驚いたのは、これでした。
まさかバリウム検査が、こんなにも激しいものだったなんて……。
検査着に着替えてドキドキしながら会社に来たレントゲン車に乗り込みました。
まずは、これまでもずっとやってきた普通の胸のレントゲンです。
気合を入れて来たのに、なんかちょっと拍子抜けです。
しかし、それが終わったら、今まで入ったことの無かった奥の方の部屋に通されました。
バリウムを飲んで検査台の上に寝転がったら、いざ、検査スタートです!
そしてここからが、まさかのアトラクションのスタートでした。
レントゲン技師の人の指示に従った体を回したり、検査台が上下左右あらゆる方向に動いて体を揺さぶり続けられます。
これは、飲んだバリウムを胃の粘膜にまんべんなく張り付けて異常を発見するためにやるそうなのですが、これがとても激しいのです。
検査が進むにつれて、だんだん方向感覚を失っていって、どっちが上だか下だか分からないくらいです。
これ「テレビでみた宇宙飛行士が訓練してるやつや!」て思いました(笑)
そして検査が終わると、遊園地の絶叫マシンに怖い思いをしながら乗り切ったような、謎の達成感がありました。
検査後1日くらいは、微妙に調子が悪い
何とか無事にバリウム検査が終わったあとは、検査のために飲んだバリウムを出さなくてはなりません。
バリウムに毒性は無いとは言えども、当然のことながら決して体に良いものではないので、すぐに排出しなければならないのですね。
なので、検査後には下剤を渡されるのでそれを飲みます。
そんなに強力な下剤では無いので飲んだ瞬間にお通じが止まらなくなるみたいなことは無いですが、やはり強制的に出そうとするので、お腹の調子が少し悪くなります。
また、万が一出なかったらどうしようという、精神面の不安がボディーブローのように効いてきます。
それに加えて、朝から飲まず食わずということも相まって、検査後1日くらいは微妙に調子が悪いです。
これも、バリウム検査を乗り越えるために必要な試練の一つなんだなーと思いました。
バリウムトークで盛り上がれる
最後の項目ですが、これがバリウム検査の中で、唯一感じたメリットになります。
やはり人間には、同じ苦難を乗り越えた者同士で何か共感するようなところがありますよね。
なので、私と同じく今日バリウム検査を始めて行った同僚や、これまでに幾度となくこの試練を乗り越えてきた先輩方と、バリウムトークで盛り上がることができました。
これは、結構楽しかったです。
でも、バリウム検査で受ける苦痛に比べると大した楽しさではないので、受けたくない気持ちは変わりません(笑)
そもそもバリウムって何?
最後になりますが、そもそもバリウム検査で使われているバリウムというものが何なのか気になったので、少し調べてみました。
「バリウム」というのは原子の名前で、このような原子になります。
バリウムはこんな原子!
- 原子番号「56」
- 元素記号「Ba」
- アルカリ土類金属
- 名前の由来は、ギリシャ語の「重い」
また、周期表の中ではここにいます。
ちなみに、バリウム検査に使われているバリウムはバリウムの単体ではなく「硫酸バリウム」という化合物です。
硫酸バリウムなんて聞くといかにもヤバそうな物質のように聞こえますが、実際にはとても安定な物質で人間が飲んでも大丈夫なようです。(まあ、検査に使われているくらいですからね)
硫酸バリウムは「重晶石」という鉱物の中に天然に存在しており、そこから生成されています。
レントゲンで使われるX線を通さないという性質を持っているので、レントゲン写真では真っ白になります。
この性質を利用して、レントゲンの造影剤として使われていたのですね。
まとめ
以上で、バリウム検査を初めて受けたときの感想の話を終わります。
35歳になるまでは恐怖でしかなかったバリウム検査ですが、受けてみたら思ったよりは大丈夫だなと思いました。(まあ、これだけの人数の人が検査を受けているので当然と言えば当然ですよね)
しかし、またやりたいかと言われたら、決してそんなことはないです。できれば、受けたくないです。
次にバリウム検査を受けるのは、40歳になる5年後。
それまでに医療が進歩して、バリウム検査が廃止されて血液検査くらいでがんの健康診断ができるようになっていることを切に願っている今日この頃です(>_<)
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