APF。
日本語では「通年エネルギー消費効率」と呼ばれている、エアコンの省エネ性能を表すための数値です。
車で言うところの燃費みたいなもので、そのエアコンがどのくらい省エネなのかを知る目安になり、各エアコンメーカーのカタログなどにも必ず記載してあります。
しかし、このAPF、車の燃費と違って、いまいちどのような数値なのか分かりにくいところがあります。
そこで今回は、仕事ではエアコンも取り扱っている星野なゆたが、エアコンのAPFについて分かりやすくまとめてみました!
合わせて、実際のエアコンのAPFの数値やCOPとの違いについてもお話していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね(^^)
エアコンのAPFの概要
それでは早速ですが、エアコンのAPFがどのような数値なのか、まずは一言でお伝えしたいと思います。
こちらです。
エアコンの省エネ性能を表すための数値で、その数値が高いほど省エネ性能が高い。
このように、APFの数値はエアコンの省エネ性能を表しており、その数値が高いほど省エネ性能が高いと言えます。
APFの数値はカタログなどに記載されていますから、エアコン購入の際に、参考にしたい数値の一つになりますね。
APFの計算方法
この章では、APFの計算方法をお伝えします。
APFの計算式は、下記の通りとなっています。
APF=1年間の空調エネルギー/年間消費電力
上記の式を見てみると、1年間の空調エネルギーを年間の消費電力で割った値となっています。
これは、例えばAPFが5だったとすると、消費電力の5倍のエネルギー分の空調を行うことができるという意味になります。
分かりやすくイラストにすると、このようなイメージです。
使った電気以上の空調ができるなんて、エネルギー保存の法則に反していそうで何だかとても不思議な感じがしますが、もちろん、エネルギー保存の法則に反しているなんてことはありません。
このような魔法みたいなことができるのは、エアコンが「ヒートポンプ」という外の空気と熱のやり取りをできる、とても便利な技術を使っているからです。
ちなみに現在のエアコンは、最も安く買えるスタンダードモデルで5~6、高級機種では6~7という数値になっています。
※なぜエアコンが使った電気以上の空調ができるのかについては別ページで詳しくお話していますので、興味のある方はこちらにも遊びにきてくださいね。
エアコンのCOPとは?
最後の章では、APFと似たような言葉であるCOPについてお話。
COPは、日本語では「エネルギー消費効率」と呼ばれています。
先ほどのAPFと比べると、「通年」という言葉が無くなっていますよね。
その名前の通り、COPはAPFと違って、冷房や暖房のある特定の運転条件中での省エネ性能を表した数値になります。
そしてその計算式は、下記の通りです。
COP=冷房(または暖房)能力/消費電力
実は昔は、エアコンの性能はAPFではなくこのCOPで表されていました。
しかしながら、このCOPを計測するときの条件は実使用状態とはかけ離れていることが多く、実使用状態でどのくらい省エネになるのかは良く分からないという問題がありました。
そこで登場したのが、APFという考え方です。
APFは1年を通して色々な条件でエアコンを使った時に、どのくらい省エネになるのかで計算されているので、より実使用状態に近い数値として出てきます。
そのため、エアコンの能力を表すのにこちらの数値が使われるようになったのですね。
まとめ
以上で、エアコンのAPFについての話を終わります。
まとめると、下記の通りです。
- APFは、日本語では「通年エネルギー消費効率」という
- APFは、数値が高いほど省エネ
- APFの数値は、消費電力の何倍の空調エネルギーがあるかを示している
- COPは、冷房や暖房の特定条件でのエネルギー消費効率
- APFは、実使用状態での省エネ性能を表すのに適している
- 現在のエアコンのAPFは、5~7くらいある
エアコンのAPFは、そのエアコンの省エネ性能が一目で分かるとても便利な数値だったのですね。
これからエアコンを購入するときには、値段だけでは無くAPFも比較しながら、地球のためにも、お財布のためにも、より省エネなエアコンを選んでいきたいですね(^^)
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