「汽車に乗る」
子供のころ、おばあちゃんが良くそう言っていました。
汽車ってなに?電車じゃないの?子供心ながら、疑問に思ったものです。
失礼ながら、古い人は電車のことを汽車と呼んでいるのかなと思ったりもしていました(汗)
そこで気になって電車と汽車の違いを調べてところ、そこにはちゃんとした違いがあったのです!
このページでは、そんな電車と汽車の違いについてお話していきます。
目次
電車と汽車の違い
まずは、早速ですが電車と汽車の違いを一言で説明したいと思います。
こちらです。
- 【電車】電気の力でモーターを回して走っている列車
- 【汽車】軽油を燃やすディーゼルエンジンで走っている列車
電車と汽車は、車体を動かすための動力がモーターかディーゼルエンジンかの違いだったのですね!
電車はモーターを電気で回して走っていて、汽車はガソリンの親戚である軽油を使ったディーゼルエンジンから動力を得て走っています。
それではここからは、電車と汽車について更に深堀して解説していきます(^^)
電車の詳細
電車は、電気の力でモーターを回して、それを動力として動いています。
電気の力で走るためには電気を受け取る必要があるので、線路の上に架線という電線を設置して、そこから電気を受け取っています。
受け取る電気は直流と交流の2パターンがあり、それぞれ直流電車、交流電車と呼んでいます。
※直流電車と交流電車の違いは別ページで詳しくお話していますので、興味がある方はこちらにも遊びにきてください(^^)
汽車の詳細
汽車の動力には、軽油を燃やすディーゼルエンジンが使われています。
(昔は石炭を燃やす蒸気機関車を汽車と言っていましたが、今はもう蒸気機関車は観光用以外では走っていませんね)
ガソリンではなくディーゼルエンジンが使われているのは、性能面と経済面が理由です。
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりもパワーが強く、重くて大きなものを動かすのに向いています。
そのため、汽車やトラックなど、大型の車両に広く用いられています。
また、燃料の軽油は、ガソリンよりも値段がかなり安いです。(ガソリンスタンドの1L当たりの値段を比べると、一目瞭然ですね!)
電車と汽車の見分け方
次は、電車と汽車の見分け方です。
今目の前を走っている列車が、電車なのか汽車なのかを判別する方法ですね。
実は電車と汽車にはとても分かりやすい見分け方があって、それぞれ下記の方法で見分けることが可能です。
電車はパンタグラフがある
まず電車についてですが、電車には線路の上に設置されている架線から電気を取るために、車体にパンタグラフがあります。
パンタグラフとは、車体の上についているひし形の部品です。
電車はこの部品で架線から電気を取ってモーターを回すことによって動いています。
そのため、このパンタグラフがあればそれが電車の目印になります。
汽車にはパンタグラフがない
次は汽車ですが、汽車は軽油を使ったディーゼルエンジンで走っているので、架線から電気をもらう必要がありません。
そのため、汽車には電車と違ってパンタグラフがありません。
そして、線路に架線を敷設する必要もないので、線路の上に架線もありません。
これが、汽車の目印になります。
走っているところ
最後は、それぞれの列車が走っているところを見ていきます。
電車は都市部を走っている
まずは、電車です。日本の大半は、電車が走っています。
特に都市部では、ほぼ100%電車です。JRでも私鉄でも、電気の力で走る電車がほとんどです。
これは、輸送量が多い路線では、汽車よりも電車の方が維持費用を低く抑えることができるためです。
汽車は田舎を走っている
次は汽車についてです。
日本の大半は電車なのですが、電車に乗る人が少ない田舎では汽車が大活躍しています。
田舎に汽車が多い理由は、電車を走らせるための設備投資に多大なお金がかかるからです。
乗客が少なく設備投資にお金がかかる割には電車を走らせるメリットが少ないので、汽車が走っているのですね。
このように、汽車は地方の立派な足として、日本の田舎でがんばっているのですね!
まとめ
以上で、電車と汽車の違いについての話を終わります。
まとめると、下記の通りです。
- 電車は電気の力で動くモーターを動力としていて、都市部を中心に日本の大半で走っている。
- 汽車は軽油を燃やすディーゼルエンジンを動力としていて、人口の少ない地方の足として活躍している。
電車と汽車の違い、分かったてしまったらそんなに難しいものではなかったですね!
今乗っているのが電車と汽車のどちらなのかが分かったら、乗るのが少し楽しくなるかもしれないですね(^^)
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