ダブルペリア。
日本で用いられるゴルフのハンデ計算の中で、最も良く使われている方法です。
ゴルフをされている方であれば、誰でも一度はダブルペリアで順位が決まるコンペに参加されたことがあるのではないでしょうか?
そうすると気になってくるのが、ダブルペリアはいったいどうやってハンデを計算しているのかというところですよね。
このページでは、そんなダブルペリア方式のハンデ計算方法について、分かりやすく解説しています。
また、実際にハンデを計算できる計算フォームやダブルペリアのコンペで上位を取るコツなども一緒にお話ししていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね(^^)
目次
ダブルぺリア方式の概要
それでは早速ですが、まずはダブルペリアのハンデ計算方法を一言でお伝えします。
こちらです。
全18ホールの中から、「隠しホール」と呼ばれる12ホールが選ばれ、その12ホールのスコアによってハンデが計算される方式
このように、ダブルペリア方式では、18ホール中の12ホールが隠しホールとして選ばれ、そのスコアによってハンデが算出されます。
この方法でコンペを行うと、その日のスコアによってハンデが算出されるため、事前に各人のハンデを決める必要が無く、不特定多数の人が集まる大人数のコンペなどでは特に好んで用いられます。
幹事の人にとっても、ハンデに頭を悩まされることが無いとっても便利な方式なのです。
それでは次の章からは、ダブルペリアの具体的な計算方法や実際の計算フォーム、コンペで上位を取るためのコツなど、さらに深堀してお話していきますよ(^^)
ダブルペリアの計算方法
この章では、ダブルペリア方式で算出されるハンデの計算方法を、詳しく解説していきます。
計算式
まずは、ダブルペリアで使用されるハンデの計算式をお伝えします。
ダブルペリアでは、下記の式に従ってハンデのスコアが計算されます。
(隠しホールのスコア × 1.5 – 72)×0.8
簡単に、計算式の意味を解説していきます。
隠しホールのスコアというのは、12個ある隠しホールのスコアの合計です。
例えば、隠しホールを全てパーで上がっていれば、そのスコアは48になりますね。
その次に1.5倍しているのは、12ホールのスコアを18ホール相当のスコアに調整するためです。
「全18ホール÷隠しホール12ホール」という計算で1.5になります。
そして18ホールのスコアに換算した後に、パープレーであるスコアの72を引きます。
最後に、これまでに算出された数値を0.8倍した値が、ダブルぺリア方式で算出されるハンデになります。
この最後に0.8倍というのがあるので、ダブルペリアのネットスコアではアンダーパーが出にくくなっています。
ちなみにこの計算式に沿って計算すると、18ホールで全て同じスコアだった場合、下記の表の通りのハンデとネットスコアになります。
スコア | |||
---|---|---|---|
オール・バーディ | |||
オール・パー | |||
オール・ボギー | |||
オール・ダボ | |||
オール・トリ |
※「グロス」はハンデ無しのスコア、「ネット」はグロスからハンデを引いた際に算出されるスコアになります。
このように、ダブルペリア方式では 18ホールが全て同じスコアであれば、スコアが良い方が上位に来るような仕組みになっています。
隠しホールの選定方法
次は、隠しホールの選定方法です。
隠しホールのスコアでハンデ計算が行われますので、隠しホールがどうやって選ばれているかも、とても気になりますよね。
そんな隠しホールですが、下記の2種類のルールに従って選ばれています。
- OUT・INでそれぞれ6ホールずつ選ばれる
- ハーフの隠しホール6ホールのうち、ショート1・ミドル4・ロング1の割合で選ばれる
このように、隠しホール全12ホールのうち、OUT・INのハーフごとに6ホールずつ選ばれます。
そして、ハーフ6ホールのうち、ショートとロングはそれぞれ2ホールあるうちのどちらか1ホールが、ミドルは5ホールあるうちの4ホールが隠しホールとなります。
隠しホールと言われるとなんかとても特別なような気がしますが、全18ホール中12ホールが隠しホールなので、実は隠しホールの方が普通のホールよりも多いのですね。
ミドルホールに至っては、全10ホール中8ホールが隠しホールなので、ほぼ隠しホールと言っても過言ではないくらいですね。
このように、ダブルペリアの隠しホールというのは、実は想像以上に多いものとなっています。
ハンデ上限の設定
また、ダブルペリアのコンペでは、ハンデがあまりにも大きくなりすぎないように、ハンデに上限が設けられる場合も良くあります。
ハンデの上限は下記の通り、トータルでの上限を設ける場合、各ホールで上限を分ける場合の2通りがあります。
トータルのハンデ上限
トータルでのハンデ上限を設ける場合は、例えばハンデ上限を36して、ハンデが36以上になった場合は全てハンデが36になるという感じになります。
ダブルペリアでハンデ36がつく場合、トータルのスコアは115~120くらいになるので、それより叩いてしまうとその分だけ純粋にネットスコアが悪くなってしまいます。
これ以上のスコアになるのであれば「もう一度練習して出直してきてね」といった感じですね。
ホール毎のスコア上限
ホール毎のスコア上限を付ける場合は、〇〇カットという方法が使われます。
例えば、トリプルボギーカットにした場合は、隠しホールでトリプルボギー以上を叩いた場合、ハンデ計算はトリプルボギーとして計算を行うようにします。
なので、例え隠しホールと言えどもトリプルボギーより叩いてしまうと何も良いことが無く、初心者にはなかなか厳しいルールになります。
そして良く使われる上限と、その場合に算出される可能性のある最大のハンデの表がこちらになります。
上限 | 意味 | |
---|---|---|
ダブルボギーカット | ダブルボギー以上は、全てダブルボギーとして計算 | |
トリプルボギーカット | トリプルボギー以上は、全てトリプルボギーとして計算 | |
ダブルパーカット | ダブルパー以上は、全てダブルパーとして計算 |
○○カットを行うと上手い人がかなり有利になりますので、取り入れる場合はコンペメンバーの実力をきちんと考慮しながら、慎重に採用されることをおススメします。
ハンデを計算をしてみよう!
これまではダブルペリアの方法を解説していきましたが、この章では実際にダブルペリアのハンデを計算できる計算フォームを作りました!
下記の入力フォームに、隠しホールであるかどうか(隠しホールならチェック)と、各ホールのスコアを入力してください。
グロススコア・ハンデ・ネットスコアが自動で算出されます。
ダブルペリアのハンデがどのように変わるのか、いろいろなスコアを入力して遊んでみてくださいね。
※計算値は、パー72のコース場合です。
コンペで上位を取るためのコツ
この章では、ダブルペリアのコンペで上位を取るためのコツをお伝えします。
大人数のコンペでは賞品がかなり豪華なこともありますから、やるからには上位進出を狙ったプレーしたいですよね。
まずは、ゴルフを上手くなる
まずは元も子もない話にはなってしまいますが、ダブルペリアのコンペで上位を目指すためには、ゴルフ自体が上手くなる必要があります。
ダブルペリアは隠しホールが12ホールもあるため実力通りのハンデになることが多く、しかもスコアが悪くなればなるほどネットスコアも悪くなる仕組みになっているため、スコアが悪いとネットスコアも悪くなって上位に入ることが難しいためです。
目安としては、最低100を切らないと上位進出は事実上難しいです。
ショート・ロングホールを回るとき
ショート・ロングホールでは、ハーフでそれぞれ2ホールずつあるうち、そのうちの1ホールが隠しホールになります。
そのため、片方のホールで大たたきをしてしまったら、そのホールが隠しホールだったと信じて、残りの1ホールを全力で良いスコアで回りましょう。
このようにショート・ロングは、ハーフ2ホールのうちどちらかが良いスコア、どちらかが悪いスコアとなったときに、ダブルペリアで最も良いスコアが出やすくなります。
しかし、不運にも隠しホールがスコアの良い方だった場合は、ハンデが減るのでネットスコアが悪くなる方向になってしまいますが、そこだけはもう運に頼るしかないですね。
ミドルホールを回るとき
ミドルホールは、ハーフ5ホールのうち4ホールも隠しホールがあるので、基本は全て隠しホールと思ってプレーした方が良いです。
ダブルペリアのスコアが良くなる条件としては、ハーフに唯一1ホールだけ存在する隠しホールではない普通のミドルホールを、なるべく良いスコアで上がることがあります。
パーやバディーを取ったミドルホールがあれば、確率1/5と少ないですが、そのホールが隠しホールではないことを期待しましょう。
また、逆に言えばミドルは4/5の確率で隠しホールとなっているので、大たたきしてもその分ハンデが増えるのでネットスコアが良くなる可能性もあります。
そのため、 ミドルホールで大たたきしてもハンデで救済される可能性が高いので、心を折らずにその後のプレーをがんばっていきましょう。
上位が期待できるスコア
最後の章では、ダブルペリアでコンペを行った場合に、どのくらいのネットスコアになれば上位が期待できるのかをお伝えします。
ネットスコア75~80だと普通
ダブルペリアで競技を行った場合、普通にラウンドするとだいたいネットスコアが75~80くらいになります。
なので自分のスコアがこれくらいだった場合は、上位進出は厳しいです。
今回は運が悪かったと諦めて、次のコンペに期待しましょう。
ネットアンダーパーで上位期待
ダブルペリアの場合、基本的にはネットスコアでアンダーバーが出ないような計算式になっているので、ネットスコアがアンダーパー(72未満)であればかなり上位進出が期待できます。
人数の少ないコンペであれば、優勝も十分あり得ます。
ネット60台なら優勝確実!?
ダブルペリアでネット60台が出せたら、それはかなりの強運です。
余程良いスコアの巡り合わせがなければ、ダブルペリアのハンデ計算方法で60台は出せません。
もしネットスコアで60台が出たら、合計100人以上の大規模なコンペでも、かなりの確率で優勝できるスコアです。
まとめ
以上で、ダブルペリアのハンデ計算方法についての話を終わります。
まとめると、下記の通りです。
- 12個ある隠しホールのスコアで、ハンデが計算される。
- ハンデの計算式は「(隠しホールのスコア × 1.5 – 72)×0.8」
- 隠しホールは、IN・OUTで6個ずつ。
- 隠しホールは、ハーフでショート1・ミドル4・ロング1の割合である。
- 隠しホールの数は、思ったより多い。
- ハンデが多くなりすぎないように、上限を設ける場合がある。
- ネットスコアがアンダーパーになれば、上位進出の期待大!
ダブルペリアのコンペでは、ラウンドが終わってスコアを計算してみるまで自分の順位が分からないので、表彰式の時にわくわくドキドキできるのが楽しみになりますよね。
コンペに参加するときには、日ごろの練習の成果と、日ごろの良い行いによる自分の強運を信じて、上位入賞を狙っていきたいですね(^^)
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