cc・ml・cm3。
どれも、日常生活でも良く出てくる単位ですよね。
あいちゃんとけいくんも気になっている、ccとmlとcm3の違い。
この3つ、いざどう違うのかと聞かれると、意外と分からないところがありますよね。
そこで今回は、 ccとmlとcm3の違いを分かりやすくお伝えしていきます。
合わせて、それぞれの単位の由来やグラム換算した数値などもお話していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね(^^)
目次
cc・ml・cm3の違い
それでは早速ですが、cc・ml・cm3の違いをまずは一言でお伝えしたいと思います。
こちらです。
どれも同じで、1辺が1cmの立方体の体積を表す単位。
分かりやすくイラストにすると、下記の通りです。
このように、cc・ml・cm3は、呼び方が違うだけで、実はみんな同じ量の体積を表す単位だったのです!
あいちゃんとけいくん、実はこの3つの単位が全く同じ体積を表す単位なのは分かったみたいが、ならなんで3つもあるのかが気になりだしたようです。
そこで次の章では、cc・ml・cm3のそれぞれの単位の由来や良く使われる場面について見ていきたいと思います!
由来と良く使われる場面
この章では、それぞれの単位の由来と良く使われる場面、さらには、国際単位系(SI)との関係をご紹介していきたいと思います。
ちなみに、国際単位系(SI)とは、世界各国共通で広く使用されている単位系のことです。
cc(シーシー)
まずは、ccの由来・良く使われる場面・国際単位系との関係です。
ccの由来
ccの由来は、英語で立方センチメートルを意味する「cubic centimetre」からです。
その頭文字を取って、1立方センチメートルの体積を1ccと表すようになりました。
ccが良く使われる場面
そして、ccが良く使われている場面がこちらになります。
ccが良く使われている場面!
- 料理の計量
- バイク・車の排気量
このように、 ccは料理の計量やバイク・車の排気量を表すのに良く使われています。
例えば、下記のような計量スプーンは、ccで量が表されています。
また、テレビの料理番組などを見ていると、良く「ここで水200ccを入れて~」などという表現をしているところを耳にしますよね。
そして、バイク・車の排気量では、「排気量750cc」といった感じで良く使われています。
バイク・車の排気量は、その数値が高いほどパワーが強いバイクや車と言えます。
国際単位系(SI)との関係
ccは、国際単位系では認められておらず、その中では使用できない単位となっています。
また、「cc」を手書きで書くと「00」と見間違える可能性もあることから、あまり使うことが推奨されていない単位です。
ml(ミリリットル)
次は、mlの由来・良く使われる場面・国際単位系との関係です。
mlの由来
mlの由来は、10cm×10cm×10cmの立方体の体積を表す単位「リットル(L)」からです。
ちなみにmlの「m(ミリ)」の部分は1000分の1を表す接頭語です。
1リットルの体積は、10cm×10cm×10cm=1000cm3になるので、その1000分の1が1mlになるのですね。
ちなみに、mlのエルの部分は小文字の「l」と大文字の「L」のどちらでも良いことになっていますが、数字の「1」と間違えないように、「L」を使うことが推奨されています。
また、私たちにもなじみの深い「ℓ」の表記は、計量法では認められていない記号となっています。
mlが良く使われる場面
そして、mlが良く使われる場面がこちらになります。
mlが良く使われる場面
- 気体の体積
- 液体の体積
このように、mlは気体および液体の体積を表すときに良く使います。
例えば、私たちがいつも飲んでいるペットボトルのジュースの容量も、このmlが使われていますよね。
また、中学や高校の理科の実験をするときに、気体や液体の容量を図る時には、メスシリンダーなどで測ってこのmlが使われています。
国際単位系(SI)との関係
mlを含む体積の単位「L(リットル)」は、国際単位系の単位には含まれていませんが、国際単位系と併用して使うことが認められている単位になります。
このようなSI単位ではないけど併用が認めらている単位は他に、時間の分を表す「min(ミニッツ)」や、1000kgの重さを表す「t(トン)」などがあります。
cm3(1立方センチメートル)
最後は、cm3の由来・良く使われる場面・国際単位系との関係です。
cm3の由来
cm3の由来は、あなたも良くご存じの長さの単位「m(メートル)」からですね。
cm3の「c(センチ)」の部分は100分の1を表す接頭語です。
体積の計算は縦×横×奥行である「cm×cm×cm=cm3」になるので、これが体積を表す単位になっているのですね。
※長さの単位「m(メートル)」についても別ページで詳しくお伝えしていますので、興味のある方はこちらにも遊びにきてくださいね。
cm3が良く使われる場面
そして、cm3が良く使われている場面がこちらになります。
cm3が良く使われる場面
- 個体の体積
- 物質の密度を表すとき
このように、cm3は固体の体積や物質の密度を表すときに良く使われています。
ちなみに、物質の密度を分かりやすく体験できる科学の教材として、下記のような10mmチューブというものがあります。
これは、その物質を10mm角(1cm3)に加工したもので、それそのものがグラム換算の密度の重さになります。
上の10mmキューブは銀の10mmキューブになりますが、やはり銀のチューブはちっちゃくても値段はお高いですね(笑)
国際単位系(SI)との関係
最後に登場したcm3は、実はこれが立派に国際単位系で認められている体積の単位になります。
これは、cm3の元になっている「m(メートル)」が長さの国際単位になっているからです。
グラム(g)換算の数値
最後の章では、1cc・1ml・1cm3をグラム換算した数値をご紹介します。
液体のグラム(g)換算の数値
まずは、ccやmlが良く使われる、液体のグラム換算した数値がこちらになります。
表中の数値は密度になっていますので、1ccや1mlをグラム換算した数値です。
※数値は、常温での密度の目安の数値です。
物質名 | 密度 |
---|---|
ガソリン | 0.75g/cm3 |
灯油 | 0.79g/cm3 |
アルコール | 0.79g/cm3 |
軽油 | 0.82g/cm3 |
食用油 | 0.91g/cm3 |
水 | 1.00g/cm3 |
海水 | 1.03g/cm3 |
牛乳 | 1.03g/cm3 |
醤油 | 1.20g/cm3 |
表を見ていると、ガソリンや食用油といった、オイル系の液体は水より軽くなっていますね。
また、液体の中でも醤油はかなり重くて、水の1.2倍の重さがありますね。
※水の重さについても別ページで詳しくお伝えしていますので、興味のある方はこちらにも遊びにきてくださいね。
気体・個体を含むグラム(g)換算の数値
次は、気体・個体を含むグラム換算の数値です。
※数値は、常温での密度の目安の数値です。
物質名 | 密度(g/cm3) |
---|---|
空気 | 0.001g/cm3 |
発泡スチロール | 0.02g/cm3 |
木材 | 0.4~0.7g/cm3 |
油 | 0.7~0.9g/cm3 |
ゴム | 0.9~1.3g/cm3 |
氷 | 0.92g/cm3 |
水 | 1.0g/cm3 |
海水 | 1.03g/cm3 |
プラスチック | 1.1~1.4g/cm3 |
岩石 | 2~3g/cm3 |
コンクリート | 2.3g/cm3 |
ガラス | 2.5g/cm3 |
アルミニウム | 2.7g/cm3 |
鉄 | 7.8g/cm3 |
銅 | 9.0g/cm3 |
銀 | 10.5g/cm3 |
鉛 | 11.4g/cm3 |
金 | 19.3g/cm3 |
白金(プラチナ) | 21.5g/cm3 |
水より表の上にある物質は水より軽いので水に浮いて、水より表の下にある物質は水より重いので水に沈みます。
イメージ通りではありますが、金属はやはりとても重いものが多いですね。
※重さの単位「kg(キログラム)」についても別ページで詳しくお伝えしていますので、興味のある方はこちらにも遊びにきてくださいね。
まとめ
以上で、ccとmlとcm3の違いについての話を終わります。
まとめると、下記の通りです。
- cc・ml・cm3は、どれも1辺が1cmの立方体の体積を表す単位
- ccの由来は、英語で立法センチメートルを表す「cubic centimetre」
- mlの由来は、10cm角の立方体の体積を表す「L(リットル)」
- cm3の由来は、長さの単位「m(メートル)」
- ccは、料理の計量やバイク・車の排気量を表すときに良く使われる
- mlは、気体や液体の容量を表すときに良く使われる
- cm3は、個体の体積や密度を表すときに良く使われる
ccとmlとcm3の違い、あいちゃんとけいくんはしっかりと分かったみたいですが、あなたにもお分かり頂けましたでしょうか?
これから、ccとmlとcm3については、体積としては3つとも同じであることを理解しつつも、状況に応じて使い分けていくことができたらカッコいいかもしれませんね(^^)
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