ラグビーの勝ち点。
ラグビーのワールドカップなどを見ていると、気になることの一つですよね。
ラグビーの勝ち点は、勝ちや引き分けの時に得られる勝ち点の他に、ボーナスポイントというある条件を満たした時にもらえる勝ち点というのも存在します。
特に、ワールドカップの予選プールなど、試合数が少ない場合には、このボーナスポイントを如何に取るかというのも非常に重要になってきます。
このページでは、そんなラグビーの勝ち点について、分かりやすく解説していきます。
目次
ラグビーの勝ち点一覧
それでは、早速ですがラグビーの勝ち点をお伝えします。こちらです。
勝ち | |
引き分け | |
負け | |
トライ数が4以上(ボーナスポイント) | |
7点差以内の負け(ボーナスポイント) |
勝てば4点、引き分けで2点、負けると0点の勝ち点になります。
そして、ラグビーの勝ち点でサッカーなどの他のスポーツと大きく違う点に、ボーナスポイント(BP)というある条件を満たしたときにもらえる勝ち点というのがあります。
ボーナスポイントが得られるパターンは2つあって、「4トライ以上を挙げる(引き分けや負けでもOK)」と「7点差以内の負け」です。
ラグビーでは、このボーナスポイントで得られる勝ち点も順位に大きな影響を与える要素になっており、ただ勝ったり負けたりするだけではなく、このボーナスポイントをいかに取るかということも試合をする上で大切なポイントになってきます。
1試合で取れる勝ち点
前章でラグビーの勝ち点が分かりましたので、ここからは具体的に「勝ち・引き分け・負け」の3種類において、どれだけの勝ち点が発生するのかについてみて行きたいと思います。
勝ちの場合
まずは、勝ちの場合です。勝ちの場合は、下記の2種類の勝ち点が発生します。
勝ちの場合で得られる勝ち点
- 5点(勝ちの4点+4トライ以上のBP1点)
- 4点(勝ちの4点)
勝つことによって得られる勝ち点4に、4トライ以上によるボーナスポイントを付けることができるかどうかの2種類です。
この「勝ち+BP」によって得られる勝ち点5が、1試合で得ることのできる最大の勝ち点になります。
引き分けの場合
次は、引き分けの場合です。引き分けの場合は、下記の2種類の勝ち点が発生します。
引き分けの場合で得られる勝ち点
- 3点(引き分けの2点+4トライ以上のBP1点)
- 2点(引き分けの2点)
引き分けによって得られる勝ち点2に、4トライ以上によるボーナスポイントを付けることができるかどうかの2種類です。
そのため、同じ引き分けでも、トライ数によっては得られる勝ち点が変わることがあります。
負けの場合
最後は、負けの場合です。負けの場合は、下記の3種類の勝ち点が発生します。
負けの場合で得られる勝ち点
- 2点(4トライ以上のBP1点+7点差以内のBP1点)
- 1点(4トライ以上のBP1点または7点差以内のBP1点)
- 0点(3トライ以下かつ8点差以上の負け)
負けても勝ち点を得られるという点は、他のスポーツと違ったラグビーの勝ち点の大きな特徴です。
負け方によっては、引き分けの時と同じ勝ち点2を得られる可能性もあります。
そのため、ラグビーでは負けるときでも、「どのように負けるのか」を意識することもとても大切になってきます。
実際の勝ち点の例
これまではラグビーの勝ち点の仕組みをお伝えしましたが、ここでは実際の勝ち点の例を見てみようと思います。
2019年W杯プールA
こちらは、自国開催のワールドカップで、日本が史上初のベスト8進出を達成し、日本中が歓喜の渦に包まれた2019年W杯プールAの勝ち点表です。
日本 | |||||
アイルランド | |||||
スコットランド | |||||
サモア | |||||
ロシア |
大会開始時点では世界ランキング1位だったアイルランド、4年前のW杯で日本が唯一敗戦し、3勝しながらも決勝トーナメントに進めなかった因縁の相手、スコットランドを共に倒し、日本が全勝で予選プール首位通過を果たしました。
特に最終戦となったスコットランド戦は、試合の結果次第ではスコットランドが予選通過、日本が予選敗退という可能性がある試合だったので、お互いの意地と意地がぶつかりあった、まさに死闘という言葉がふさわしい激戦になりました。
この日は、台風19号がもたらした豪雨により広範囲で河川の氾濫や土砂崩れが起きて日本各地で甚大な被害が発生しましたが、この日のスコットランド戦の勝利によって、被災地へも大きな感動と元気を与える結果となりました。
2015年W杯プールB
こちらは、日本が初戦で優勝候補の南アフリカに勝つという大金星を飾った2015年W杯のプールBの勝ち点表です。
南アフリカ | |||||
スコットランド | |||||
日本 | |||||
サモア | |||||
アメリカ |
日本、南アフリカ、スコットランドの3チームが3勝1敗という結果でしたが、ボーナスポイントの差で1~3位までの順位が決まっています。
このボーナスポイントの差で日本は3位となり、上位2チームまでが進める決勝トーナメントに惜しくも進めなかった大会です。
しかし、それまでの日本のラグビーは世界相手だと全く通用しないという感じでしたが、この大会で優勝候補の南アフリカを破っての3勝を挙げるなど、日本ラグビーの成長を強く国内外に印象付けた大会になりました。
終わりに
以上で、ラグビーの勝ち点計算方法についての話を終わります。
ラグビーの勝ち点は他のスポーツよりも少し複雑なところがありますが、じっくり見ていくとその仕組みを知ることができました。
これからワールドカップの予選プールなどを観戦するときは、この勝ち点の計算方法を正しく理解して、より楽しく観戦していきたいですね!
※ラグビーの得点方法については別ページでお話していますので、気になる方はこちらへも!
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