電力(ワット・W)と電力量(kWh・キロワットアワー)の違いとは?

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電力と電力量。

とても名前が似ているので、いったい何が違うのかいまいちピンとこないところがありますよね。

あいちゃん
ねぇ、けいくん。電力と電力量って、いったい何が違うの?
けいくん
うーん、一応公式とかは覚えてるからテストの問題とかは解けるんだけど、説明してと言われるといまいちうまくできないなぁ。
なゆた@管理人
二人とも、電力と電力量はいったい何が違うのかについて話をしているみたいだね。では今回は、電力と電力量の違いについて詳しく見ていこう!

電力と電力量は、それぞれ下記のような単位で表せれることが多いです。。

  • 電力=W(ワット)
  • 電力量=kWh(キロワットアワー)

また、電力と電力量は、学校のテストだけではなく、日常生活で使っている家電製品の消費電力や電気代の計算などにも使われる数値で、私たちの生活も密接に関わっています。

このページでは、そんな電力と電力量の違いを、イラストを用いながら分かりやすく説明していきます(^^)

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電力と電力量の違い

それでは早速ですが、まずは電力と電力量の違いを一言で説明したいと思います。

こちらです。

電力と電力量の違い!
  • 電力:1秒当たりに消費する電気エネルギーの量
  • 電力量:トータルで消費した電気エネルギーの総量

このように、「電力」は1秒当たりに消費する電気エネルギーの量を指しており、「電力量」はトータルで消費した電気エネルギーの総量を指しています。

けいくん
なるほど、電力は1秒当たりで、電力量はトータルだったのか!
あいちゃん
えー、けいくんはその説明で分かったのかもしれないけど、わたしはまだうまくイメージできない。
なゆた@管理人
確かに、言葉だけではちょっと分かりずらいよね。なので、次の章では電気を水の流れに例えながらイメージできるように解説していこう。

あなたは、一言の説明で分かりましたでしょうか?

もしまだイメージしづらかったら、けいくん、あいちゃんと一緒に次の章でお話する水での例えをみていきましょう(^^)

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電力と電力量のイメージ

第一章では、電力と電力量の違いを一言で説明しました。

ただ、言葉だけでは少しイメージしずらいところがありますので、この章では電気の流れを水の流れに例えて解説したいと思います。

電力と電力量の違いを水の流れで例えると、下記のイラストのようになります。

電力と電力量のイメージ

イラストの通り、電力のイメージは蛇口から出ている水の流量です。

蛇口から出ている水の流量が多いほど流れる水の量は増えるので、1秒当たりに流れる水の流量も増えます。

電力はこのようなイメージとなり、1秒当たりにどれだけ電気を消費しているのかを表します。

そして電力量のイメージは、実際に浴槽にたまった水の量です。

浴槽にどれだけ水がたまるかは、蛇口から出ている水の量のほか、その水を出し続けている時間にも影響されます。

蛇口から水を出している時間が少しであれば浴槽にたまる水の量も少しですが、出している時間が長くなれば浴槽にたまる水の量も多くなります。

電力量はこのようなイメージとなり、トータルで消費した電気の総量を表します。

目に見える水に例えるととても分かりやすくなりましたね!

あいちゃん
そうだったのね!わたしにも、電力と電力量の違いがはっきりとイメージできたわ。
けいくん
うん、これならすごく分かりやすい!
なゆた@管理人
二人とも、電力と電力量の違いが分かったみたいで良かった!
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電力の詳細

この章では、 電力の詳細についてお伝えします。

前述の通り電力は1秒当たりの電気エネルギーの使用量を表しており、単位はワット(W)で表します。

また、ワット(W)はエネルギーの単位であるジュール(J)と時間の単位である秒(s)を用いて表すと、「W=J/s」と書き表すこともできます。

※単位ワット(W)、ジュール(J)、秒(s)については別ページで詳しくお話していますので、興味のある方はこちらにも遊びにきてくださいね。

ワットのイメージ
エネルギーイメージ
時計秒針

電力のイメージは蛇口から出ている水の量でしたので、電力の大小は下記のイラストのようなイメージになります。

電力のイメージ詳細

電力が大きいというのは、蛇口からジャバジャバと大量の水が出ているイメージ、電力が小さいというのは、蛇口からちょろちょろとしか水が出ていないイメージです。

ちなみに、おうちにある家電製品の中で、消費電力の大きなものと小さなものの例がこちらになります。

消費電力の大きな家電製品

  • エアコン
  • 電気温水器
  • 電気ヒーター
  • ケトル
  • 電子レンジ
  • ドライヤー

消費電力の小さな家電製品の例

  • テレビ
  • パソコン
  • 携帯電話
  • LED照明
  • 掃除機
  • コンポ

例を見てみると、消費電力の大きな家電製品は、全て温度を上げ下げする用途で使われるものばかりです。

実は温度を上げるにはかなりのエネルギーが必要で、その分ほど消費電力が高くなります。

反対に、照明などの光、コンポなどの音、掃除機などの動力に関することは、意外と見た目ほどは電力を使っていないので、消費電力が小さい家電製品に入ります。

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電力量の詳細

最後の章では、電力量の詳細についてお伝えします。

前述の通り電力量は電気の総使用量を表しており、単位はキロワットアワー(kWh)で表します。

「kWh」は日常生活ではあまり使わないので聞きなれない単位ですが、kWhは下記のように定義されています。

kWhの定義

1kWの電力を、1時間使った時の電力量

つまり、1kWhという電力量は、1kWの消費電力の家電製品を1時間使った時の電力の使用量ということになりますね。

ちなみに、単位の「k」の部分は1kgや1kmと同じく1000倍を表す接頭語ですので、1kW=1000Wになります。

※電力用の単位「kWh」については別ページで詳しくお話していますので、興味のある方はこちらにも遊びにきてくださいね。

電力量アイキャッチ

そして、電力量のイメージは浴槽にたまった水の量でしたので、電力量の多い少ないのイメージは下記のイラストのようになります。

電力量のイメージ詳細

また、家計の中で最も気になるものの一つである電気代は、この電力量によって決まるので、電気代を節約しようと思ったら、電力量をよりたくさん減らすことが重要になってくるのですね。

※電気代の計算方法については別ページで詳しくお話していますので、興味のある方はこちらにも遊びにきてくださいね。

電気代イメージ

ちなみに、電力量の単位であるkWhは、エネルギーの量を表しているので、先ほどちょっと出てきたエネルギーの単位であるジュール(J)に換算することができ、その値は下記の通りになります。

  • 1kWh=3600kJ

1kWhは、消費電力1kWの電力を1時間使った電気の量として定義されており、1時間を秒に換算すると3600秒になるので、このような式が成り立つのですね。

また、もともとエネルギーの量を表すのにはジュールという立派な単位があるのに、なぜわざわざ電力量にkWhという単位を使っているのかというと、電気代の計算にとても便利だからというのが理由です。

電気代を計算するときに、1kWの家電製品を1時間使ったエネルギーが3600kJと言われても数字が大きくて全然ピンときませんが、1kWhと言われるとイメージしやすいからです。

豆知識:1kWhの電気代
 

電気料金の契約内容や時間帯によって変わりはしますが、1kWhの電気代の目安はだいたい20円前後と言われています。

消費電力1kWといえばエアコンがフルパワーで動いているときの電力に相当しますから、それを1時間続けて使うと1kWhとなり、電気代が約20円掛かっているという計算になります。

電気という極めて便利なエネルギーを、こんな格安の値段で使えることは、本当にありがたいですね(^^)

まとめ

以上で、電力と電力量の違いについての話を終わります。

まとめると、下記の通りです。

  • 電力は、1秒間当たりに使う電気エネルギー
  • 電力量は、使った電気エネルギーの総量
  • 電力のイメージは、蛇口から出る水の流量
  • 電力量のイメージは、浴槽にたまった水の総量
  • 温度を上げ下げする家電製品は、消費電力が大きい
  • 電力量によって、電気代が計算されている
あいちゃん
目に見える水に例えたらすごく分かりやすくて、わたしでも大丈夫だったよ。
けいくん
電気は目に見えないけど、水と同じ流れなので、水とすごく良く似てるんだね。
なゆた@管理人
うん、自分も中学生の時に良く理科の先生が電気の流れを水に例えていたけど、うまくイメージできて助かったよ。

電力と電力量の違い、あなたはイメージすることができましたでしょうか?

単なる試験問題ではなく、電気代という自らの身銭を切って支払わないといけないものにも関わっていますから、しっかりと理解をして実生活にも役立てていきたいですね!

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