山口県内の山陽新幹線の駅や特徴とは?どんなものがあるかを紹介!

スポンサーリンク

山陽新幹線。

新大阪駅と博多駅を結ぶ、西日本の交通の大動脈となっている新幹線ですね。

こんにちは、車よりも電車が大好き!鉄分多めな成分で構成されている当ブログ管理人の星野なゆたです。

今や、日本にとって絶対に欠かすことのできない交通機関に発展した、新幹線。現在では日本全国、南は鹿児島、北は北海道の函館まで新幹線でつながっています。

そして私が今住んでいる山口県にも山陽新幹線が通っており、どのような特徴があるのか分かりやすくまとめてみました!

このページでは、そんな山口県内山陽新幹線の駅や特徴についてお話していきます。

スポンサーリンク

山口県の新幹線の駅

まずは、駅についてです。現在、山口県内の新幹線駅は新岩国・徳山・新山口・厚狭・新下関の5つがあります。

それぞれの駅について、まずは解説していきたいと思います!

新岩国駅

新岩国駅2

山口県で最も東、広島のすぐ隣にある駅です。

この駅は岩国市街地からかなり離れた盆地にあり、駅周辺はほとんど何もありません。

岩国市街地からのアクセスも悪く、岩国市民のほとんどは、全ての列車が止まる広島駅まで在来線で行って、そこで新幹線に乗り換えます。

そのため、岩国市民は常に「新岩国駅は変なところにある!不便だ!」と愚痴っています。

そんな理由で、新岩国駅の利用者数は1日1,000人未満とかなり少ないです。

新幹線を作るときには現在の在来線岩国駅を通すという案もあったようですが、既に岩国駅周辺が発展していて用地取得が困難だったことや、ルートが遠回りになってしまうため却下されました。

それで、現在の新岩国駅の位置となった訳です。

また、新岩国駅には錦川清流鉄道の「清流新岩国駅」が隣接しています。

この駅は長らく「御庄駅」と名乗っていて新岩国駅とは別の駅という扱いで新幹線との乗り換えも全く考慮されていませんでしたが、2013年に現在の駅名である「清流新岩国駅」と改称し、新岩国駅の最寄り駅であることが分かりやすくなりました。

徳山駅

徳山駅

徳山駅は、山口県周南市の代表駅です。

周南市は旧徳山市周辺の自治体が平成の大合併で新たにできた市ですが、新幹線駅の名前は徳山のままです。

2018年に新たな駅ビルが完成し、駅舎がとてもきれいになりました。

そんな徳山駅は、2003年にお隣と新山口駅と共に「のぞみ」が停車する駅になりました。

当時、新山口駅に「のぞみ」が停車するようになることは地元でも盛り上がっており大きな話題となりましたが、徳山駅にも「のぞみ」が止まるようになることはまあり知られておらず、ダイヤ改正後に「えっ、徳山にも!?」と思った人も多かったです。

最初は1日数本の「のぞみ」が止まるだけでしたが、JRにとっても地元の人にとっても、予想外の出来事がおきます。徳山駅を利用する「のぞみ」の利用者が、想像以上に多かったのです。

東京方面に向かうときの新幹線か飛行機を利用する割合は、岡山県までは新幹線優位、広島県で半々、山口県以西では飛行機優位となっています。

しかし、山口県内でも徳山駅周辺だけは事情が違って、完全に新幹線優位になったのです。

これには、周南市からは西の山口宇部空港、東の岩国錦帯橋空港(2012年開港、2003年当時は広島空港まで行く必要があった)がありますが、どちらも微妙に遠くて東京には新幹線で行く方がよっぽど楽だといった地理的事情があったからです。

また、徳山駅周辺には日本七大工場夜景にも選ばれている周南コンビナートがあります。

その中には大きな会社も多く、大阪、東京方面へのビジネス客の需要もかなり多かったのです。

以上の2つにより、徳山駅の「のぞみ」利用客が予想以上に増えました。

山口県に初めて「のぞみ」が止まった時には一日数本が停車するだけでしたが、今ではお隣の新山口駅と同じくらいのぞみが止まっています。

スポンサーリンク

新山口駅(旧小郡駅)

新山口駅

新山口駅は、山口県の代表駅です。昔は小郡駅と名乗っていましたが、2003年に「のぞみ」が止まるようになったタイミングで、新山口駅に改名されました。

これは、小郡駅では山口県の代表駅であることが分かりにくいからというが理由です。

駅名変更からもう約20年になりますが、小郡駅の時代を知っている山口県民も、ようやく新山口という言い方に慣れてきました。

新山口駅周辺は特に発展している訳ではありませんが、山陽本線、山口線、宇部線の3つの在来線があるほか、山口市中心部、宇部市、防府市といった人口の多い地域のちょうど間にあるため、利用客数は山口県内の新幹線駅の中では一番です。

しかし、山口県の中の代表駅であるにも関わらず、山陽新幹線の中では不遇の扱いを受けてきました。特にひどかったのは、山陽新幹線に「のぞみ」が走り出した1993年から、2003年までです。

1993年の「のぞみ」登場から2003年のダイヤ改正で新山口駅と徳山駅に「のぞみ」が止まるようになるまでの10年間、最速達列車が山口県には一本も止まらなかったのです。

これは、山口県民にとっては屈辱ともいえる期間でした。

その後なんとか地元の強い要望で2003年に「のぞみ」の停車が実現し、ようやく山口県の代表駅に「のぞみ」が止まるようになりました。

厚狭駅

厚狭駅

厚狭駅は、1999年に開業した山陽新幹線の中では最も新しい駅です。(在来線の駅としては昔からありました)

厚狭駅に新幹線ができたときの当時の厚狭郡山陽町の人口は2万人ちょっと。

新幹線駅を新たに作るほどの規模の町ではありませんでした。

実際、新幹線ができた後も山陽新幹線の利用者数では一番少ない駅となっています。

しかし、厚狭駅は地理的に非常に恵まれた場所であったため新幹線設置にこぎつけました。

一つ目は、比較的距離の離れていた新下関駅と小郡駅(現新山口駅)のちょうど中間地点にあったこと、そしてもう一つは、在来線駅の目の前に新幹線の線路が通っていたことです。

この2つの地理的に恵まれた条件と、地元からの強い要望によって、遂に新幹線駅が設置されることになったのです。

厚狭駅ができてとても喜んでいるのが、美祢線沿線の自治体、旧山陽町、美祢市、長門市です。

それまでは新幹線を利用するためには、厚狭駅からさらに在来線に乗り換えて新下関か小郡(現新山口)まで行く必要がありましたが、厚狭駅ですぐに新幹線に乗ることができるようになりました。

ただ、美祢線周辺にはほとんど人がいないので、厚狭駅の利用客数への貢献はごくわずかです。

新下関駅

新下関駅

新下関駅は、山陽新幹線の中で最も東京・大阪方面から時間的に遠い駅です。

そう、確かに距離的には博多駅が一番遠いのですが、時間的に一番遠いのがこの新下関駅なのです。

新下関駅にはほんの一部速達列車である「さくら」や「ひかり」が止まりますが、ほとんどは「こだま」のみです。

ということは、途中で「のぞみ」や「さくら」などの速達列車などが止まる駅で乗り換えなければなりません。

その場合は、新山口・徳山・広島のどこかで乗り換えることになります。

その乗り換えや乗り換えた後の「こだま」が遅いので、新下関が時間的に一番遠くなってしまうのです。

乗る新幹線にもよりますが、新大阪を同じ時間に出発した場合、博多に到着する時間よりも30分程度遅くなります。

乗り継ぎが悪いと更に時間の差は大きくなります。

新下関駅は山口県内で最大の人口を誇る下関市にある駅ですから、もう少し多くの速達列車を止めて欲しいものです。

スポンサーリンク

山口県内の新幹線の特徴

次は、特徴についてです。山口県内を走る山陽新幹線には、下記のような特徴があります。

「みずほ」が止まるのはちょっとだけ

山口県内には、山陽新幹線の最速達列車である「のぞみ」は結構止まりますが、九州新幹線直通の最速達列車「みずほ」が止まるのは本当にちょっとだけです。

上下各1本だけ、新山口駅に申し訳程度に止まるのみです。

これでもまだましになった方で、2011年に九州新幹線が全線開通してから2020年までの約9年間は、たった1本たりとも山口県内に「みずほ」が止まることはありませんでした。

山口県民からしたら、「みずほ」ももっと止めて欲しいものですが、そうはいかない理由があるようです。

その理由は、「鹿児島⇔大阪間の4時間の壁」です。

4時間の壁とは、鉄道の乗車時間が4時間を超えると、客は飛行機を利用するようになる現象のことを言ったものです。

鹿児島中央⇔新大阪駅の「みずほ」での所要時間は、約3時間50分。

ギリギリではありますが4時間を切れている状況で、飛行機とのシェア争いで一番激しい区間となっています。

そんな状況で、これ以上所要時間を伸ばす訳にはいきません。

そのため、山口県内の駅に止めることはできないのですね。

「こだま」は空気輸送

山口県内の「こだま」が運んでいるのは乗客ではありません。

そう、運んでいるのは空気です!

と言えるくらい人が乗っていません(笑)いつもガラガラです。

乗るのに指定席なんか必要ありません。

自由席の好きなところに確実に座れます。

周りに他の乗客がいないので、のびのびです。

何年か前までは、東海道新幹線の「こだま」と同程度の本数を!ということで1時間に2本走っていましたが、あまりにも利用客が少ないため、その立派なスローガンむなしく今では1時間に1本に減らされてしまいました。

でもまあ、1時間に1本でも何も困ったことは起きていないませんが……

徳山駅周辺はカーブがきついので減速!

徳山駅周辺は、新幹線の中ではかなりきついカーブになっています。

地図を見ていると、こんな感じです。

徳山駅の前後で、線路がぐにゃっと曲がっているが良く分かりますよね。

山陽新幹線ではカーブの半径を原則R4000m以上にするという方針で建設されましたが、徳山駅周辺のカーブはR1600mと基準の半分以下の半径という新幹線にしては超急カーブになっています。

これは、新幹線の線路を作るときに、在来線の徳山駅に無理やりつなげたためです。

当初はR4000以上という基準を守って「新徳山駅」を設置する計画でしたが、地元からの大反対と強い要望で、当初の計画が変更されて在来線の徳山駅へ併設されることになりました。

これにより利便性はかなり向上されていますが、その代償として最高時速では走れない区間になってしまいました。

この区間は、どんな列車でも時速185km/hまで減速します。

最高時速300kmから100km以上も速度を落とさないと、このカーブは安全に通れないからです。

徳山駅周辺で止まらないのに減速するのは、こういう理由があったのですね。

ちなみに、東海道・山陽新幹線の中で一番表定速度(駅間の距離÷掛かる時間)が速くなるのは、小倉⇔広島間をノンストップで行く「のぞみ」と「みずほ」ですが、徳山駅のカーブがなければ、もっと速くなっていたかもしれませんね。

まとめ

以上で、山口県内の山陽新幹線の駅や特徴についての話を終わります。

まとめると、下記の通りです。

【駅】

  • 新岩国駅=岩国市民から変なところにあると愚痴られる駅
  • 徳山駅=「のぞみ」の利用者が意外と多い駅
  • 新山口駅=山口県の代表駅で、最も利用者の多い駅
  • 厚狭駅=山陽新幹線で最も新しく、最も利用者が少ない駅
  • 新下関駅=山陽新幹線で大阪方面から最も時間的に遠い駅

【特徴】

  • 九州新幹線直通の「みずほ」が止まるのはちょっとだけ!
  • こだまは乗客がガラガラで空気輸送状態!
  • 徳山駅周辺は急カーブなので減速!

山口県内の山陽新幹線、まとめてみたらこんなに面白い駅や特徴があることが再認識できました!

今度新幹線に乗って山口県と通るときは、これらのことを思い浮かべながら乗ってみるとより楽しいかもしれないですね(^^)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください