台風の強さと大きさの基準とは?正しい意味を知って災害に備えよう!

台風の高波

大型で非常に強い台風18号。

ニュースなどで台風情報が流れると、このように表現されることが多くありますよね。

そしてここで気になるのが、「大型」や「非常に強い」というその台風の強さや大きさを表す表現です。

そこで今回は、台風の強さや大きさの基準がどのように決まっているのか徹底的に調べてみました!

このページを読めばそれらの基準が分かる他、最後にはおまけでこれまで観測された台風の風速と大きさのランキングも載せていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね(^^)

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強さの基準

まずは、強さの基準からお伝えします。

台風の強さは、その最大風速によって下記の表の通りの名前で表現されています。

強さの表現最大風速
熱帯低気圧17m/s未満
表現無し17m/s以上~33m/s未満
強い33m/s以上~44m/s未満
非常に強い44m/s以上~54m/s未満
猛烈な55m/s以上

ちなみに最大風速の定義は、下記の通りです。

最大風速の定義

平均風速(=10分間の平均)の中で、最も大きな風速となるもの。

気象用語で風速といった場合、それは10分間の平均の風速のことを指します。そして最大風速は、その中で最大のものだったのですね。

また、最大風速と似た言葉で最大瞬間風速というのもありまりますが、その定義は下記の通りとなっています。

最大瞬間風速の定義

瞬間風速(=3秒感の平均)の中で、最も大きな風速となるもの。

最大風速は10分間の平均でしたが、最大瞬間風速は、3秒間の平均で瞬間風速の中で最大になるものだったのですね!

そんな最大瞬間風速ですが、だいたい最大風速の1.5倍くらいの値になることが多いです。

それではここからは、各強さの台風がどのようなものなのかについて更に詳しくみていきたいと思います。

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熱帯低気圧(17m/s未満)

熱帯低気圧は、台風の卵のことです。

日本のはるか南の海上で雲が集まって台風の卵になるのですが、中心付近の最大風速が17m/s未満だとまだ台風とは呼ばれずに、「熱帯低気圧」と表現されます。

表現無し(17m/s~33m/s未満)

中心付近の最大風速が17m/sに達した熱帯低気圧は、晴れて台風に昇格します。

そしてこの間の風速の台風は特に強さの表現というものは無く、単に「台風」と言われます。

風速17m/sを時速に換算すると約60km/hになりますので、一般道を走っている車くらいの速さの風が吹いていることになります。

このぐらいの風になると、風に向かって歩けなくなったり、看板やトタンの中ではがれるものが出てきます。

実は、昔はこのくらいの風の強さの台風を「弱い」や「並の強さ」という表現を使って表していたことがありましたが、台風に対しての危険度に誤解を与えて防災上好ましくないといった理由から、廃止された経緯があります。

強い(33m/s以上~44m/s未満)

中心付近の最大風速が33m/s以上になると、「強い台風」という表現が使われます。

風速33m/sを時速に換算すると約120km/hになりますので、高速道路を走っている車くらいの速さの風が吹いていることになります。

このくらいの風になると、もう立っていられない状況になり、屋外に出るのは極めて危険になります。また、瓦が飛んだり窓が割れたりと住宅に被害が出始めるほか、風にあおられて車を運転するのが困難になります。

非常に強い(44m/s以上~55m/s未満)

中心付近の最大風速が44m/s以上になると、「非常に強い台風」という表現が使われます。

風速44m/sを時速に換算すると約160km/hになりますので、プロ野球のピッチャーが投げる球の速さくらいの風が吹いていることになります。

このくらいの風になると、電柱や街灯、樹木が倒れ始めます。また、住宅の被害も拡大するほか、様々な物が飛散して屋外は非常に危険な状態になります。また、車やトラックでは横転するものも出てきます。

猛烈な(55m/s以上)

中心付近の最大風速が55m/s以上になると。「猛烈な台風」という表現が使われます。

風速55m/sを時速に換算すると約200km/hになりますので、新幹線くらいの速さの風が吹いていることになります。

このくらいの風になると、もはや台風ではなく竜巻レベルの突風になります。住宅の屋根がはぎとられたり、場合によっては倒壊したりもします。また、車は横転どころか、文字通り飛ばされてしまうレベルの風になります。

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大きさの基準

次は、台風の大きさの基準についてお伝えします

台風の大きさは、その台風の持っている強風域の大きさによって決まり、下記の通りの名前で表現されています。

大きさ強風域の半径
表現無し500km未満
大型500km以上~800km未満
超大型800km以上

ちなみに、強風域の定義は下記の通りです。

強風域の定義

風速15m/s以上の風が吹いている地域

また、強風域と似たような言葉で暴風域という言葉がありますが、その定義は下記の通りとなっています。

暴風域の定義

風速25m/s以上の風が吹いている地域

強風域は風速15m/s以上、暴風域は風速25m/s以上という違いがあったのですね。

それではここからは、各大きさの台風がどのようなものなのかについて更に詳しくみていきたいと思います。

表現無し(500km未満)

強風域の大きさが半径500km未満の場合は、特に表現は無くただ単に「台風」と呼ばれます。

大きさに関しても強さと同様に、昔は500km未満の台風を「ごく小さい」「小型」「中型」の3段階で表現していましたが、こちらも防災上の観点から良くないという判断になって今は使われなくなりました。

場合によっては、「ごく小さく弱い台風」という表現になってしまうこともあったので、確かにそうのよな誤解を与える表現は無くした方が良いと感じますね。

大型(500km以上~800km未満)

強風域の範囲が500km以上~800km未満の台風は、「大型の台風」と表現されます。

大型の基準となる半径500kmという距離は、東京を中心とする円を書くと下の図のようになります。

【東京中心の半径500km(直径1000km)の円】
大型の台風

西は関西地方をすっぽりと覆って、鳥取市や兵庫県赤穂市、徳島市までが含まれます。

北では青森の一歩手前である、秋田県能代市や岩手県宮古市までその範囲に入ります。

超大型

強風域の範囲が半径800km以上の台風は、「超大型の台風」と表現されます。

超大型の基準となる半径800kmという距離は、東京を中心とする円を書くと下の図のようになります。

【東京中心の半径800km(直径1600km)の円】
超大型の台風

本州と四国がすっぽりと覆われて、西は山口県宇部市、九州の大分市、北は北海道の苫小牧市までがその範囲に含まれます。

超大型の大きさのまま日本にやってくることはまずありませんが、もしこんな台風が本当に来たらひとたまりもないですね。

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台風の風速、大きさランキング

最後はちょっとおまけですが、これまでに観測された台風の風速と大きさのTOP5をご紹介したいと思います。

最大風速TOP5

順位台風の名前最大風速観測場所
1位昭和40年台風23号69.8m/s室戸岬(高知県)
2位
ルース台風(昭和26年)
69.3m/s細島(宮崎県)
3位67.1m/s佐田岬(愛媛県)
4位第2室戸台風(昭和36年)66.7m/s室戸岬(高知県)
5位昭和29年台風13号65.0m/s都井岬(宮崎県)

最大瞬間風速TOP5

順位台風の名前最大瞬間風速観測場所
1位第2宮古島台風(昭和41年)85.3m/s宮古島(沖縄県)
2位第2室戸台風(昭和36年)84.5m/s室戸岬(高知県)
3位平成27年台風21号81.1m/s与那国島(沖縄県)
4位第3宮古島台風(昭和43年)79.8m/s宮古島(沖縄県)
5位昭和45年台風9号78.9m/s名瀬(鹿児島県)

強風域の大きさTOP5

順位台風の名前強風域の直径
1位平成9年台風13号2,350km
2位昭和62年台風13号2,250km
2位平成2年台風12号2,250km
4位平成9年台風25号 2,200km
5位平成7年台風12号2,150km

まとめ

以上で、台風の強さと大きさの基準に関しての話を終わります。まとめると、下記の通りです。

  • 台風の強さの基準は最大風速によって決まり、「表現無し」「強い」「非常に強い」「猛烈な」の4段階がある。
  • 台風の大きさの基準は強風域の半径によって決まり、「表現無し」「大型」「超大型」の3段階がある。

台風の強さや大きさの表現を正しく理解した上で台風情報を聞くと、どのような強さや大きさの台風が来ているのかが一発で分かるので防災にも役に立ちます。

近年は自然災害が多発していますから、正し知識を持ってこれから来るかもしれない台風に備えていきたいですね!

また、台風の他にも気になることについては別ページでもお話していますので、良かったらこちらにも遊びにきてくださいね(^^)

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