台風。
日本にもやってくる、恐ろしい自然災害の一つです。
日本に良くやって来るのは夏から秋にかけてですが、台風は1年中いつでも発生しており、年間に約30個くらいの台風が生まれています。
そんな台風で気になることの一つに、台風の定義があります。いったいどのような基準を満たすと台風と呼ばれるようになるのでしょうか?
そこで今回は、台風の定義について分かりやすくまとめてみました!
このページを読めば、台風がどのように定義されているのか全て分かりますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね(^^)
台風の定義
それでは、早速ですが台風の定義をお伝えします。こちらです。
- 中心付近の最大風速が17.2m/s以上の熱帯低気圧
- 東経100度から東経180度までの北半球に中心がある
このように、台風の定義は2つあります。
逆に言えば台風の定義はたったこの2つしかなく、この条件を満たすと「台風」と呼ばれるようになります。
それでは次の章からは、台風の定義となっている最大風速と中心の位置について、さらに深堀して見ていきたいと思います!
最大風速の強さ
一つ目の定義は、最大風速の強さです。
日本の南の海でできた台風の卵である熱帯低気圧が発達して中心付近の最大風速が17.2m/s以上になると、ただの熱帯低気圧ではなく台風と呼ばれるようになります。
台風の定義にもなっている最大風速は、平均風速(=10分間の風速の平均)の中で最大になる風速のことを言います。また、似たような言葉で最大瞬間風速というのがありますが、こちらは瞬間風速(=3秒間の風速の平均)の中で最大になる風速のことです。おおよそ、最大瞬間風速は最大風速の1.5倍くらいの値になることが多いです。
ちなみに、17.2m/sと中途半端な数値になっているのは、正確には風速がm/sではなくノットで基準になっていて、最大風速が34ノット以上に発達した熱帯低気圧を台風と呼ぶことになっているからです。
その34ノットをm/sに直すと約17.2m/sになるので、このような表現になるのですね。
※速さの単位「ノット」については別ページで詳しくお話していますので、興味のある方はこちらもご参照ください。
また、17.2m/sという速さをより身近なkm/hに直すと、約62km/hとなり、一般道を走る車と同じくらいの速さになります。
車と同じくらいの速さの風速なので、17.2m/sという風はかなり速く、このくらいになると風の方向に向かっては歩けないくらいの強さになります。
やはり、台風の風の強さは恐ろしいものがあります。
そしてさらに台風が発達して最大風速が強くなると、ただの台風ではなく「強い」・「非常に強い」・「猛烈な」という表現が前に着くようになります。
熱帯低気圧から台風に昇格した時点でものすごく強い風になっているのですから、これらの台風はもう本当に暴風が吹いてとても危険ということになります。
※台風の強さと大きさの基準については別ページで詳しくお話していますので、興味のある方はこちらもご参照ください。
中心の位置
二つ目の定義は、中心の位置です。
「台風」と名乗るためには、東経100度から東経180度までの北半球に中心がある必要があります。
地図で表すと、下記の位置です。
東はハワイの一歩手前まで、西はマレー半島付近で、ちょうど日本の南海上といったところにあります。
なので、当たり前ですが日本にやってくる強力な熱帯低気圧は「台風」と呼ばれているのですね。
また、この地域以外で発生した熱帯低気圧は台風とは呼ばれずに、アメリカではハリケーン、インドやオーストラリアではサイクロンと呼ばれます。
※台風、ハリケーン、サイクロンの違いについては別ページで詳しくお話していますので、興味のある方はこちらもご参照ください。
まとめ
以上で、台風の定義についての話を終わります。まとめる、下記の通りです。
- 台風の定義はたった2つ!
- 一つ目は、中心付近の最大風速が17.2m/s以上
- 二つ目は、中心の位置が東経100~180度の北半球にある
- 風速17.2m/sは、一般道を走る車くらいの速さ(約62km/h)
- 他の地域では、台風ではなくハリケーンやサイクロンと呼ばれている
台風の定義、分かってみたら難しいところは一つも無く、とても簡単なものでした。
これからニュースなどで台風情報を見るときには、台風の定義を思い出しながら聞いてみるのも良いかもしれまえんね!
※また、台風の多い時期や名前の付け方についても別ページでお話していますので、興味のある方はこちらも遊びにきてくださいね。
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